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アセノスフェア アセノスフェアasthenosphere

翻訳|asthenosphere

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アセノスフェア
アセノスフェア
asthenosphere

硬いプレート (またはリソスフェア) 下の軟らかい層のこと。岩流圏ともいう。上部マントルには地震波速度が深さとともに減少するいわゆる低速度層が存在するといわれており,アセノスフェアはこの層とほぼ同一のものと考えられている。

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デジタル大辞泉の解説

アセノスフェア(asthenosphere)

地球表面を覆う硬いリソスフェアの下の軟らかい層。上部マントルにあり、岩石が部分的に融解していると考えられている。上部は地震波伝播(でんぱ)の低速度層。岩流圏。→リソスフェア

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百科事典マイペディアの解説

アセノスフェア

地球内部の構造区分の一つで,リソスフェアの下,メソスフェアの上の部分,上下と比べて地震波伝播速度が遅い地震波低速度層をさす。流動性のある柔らかい層という意味。アセノスフェアが明瞭でないところもある。
→関連項目海洋底拡大説スラブプレートテクトニクス

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大辞林 第三版の解説

アセノスフェア【asthenosphere】

リソスフェア(プレート)の下にある、約100キロメートルの深さから、400~700キロメートルに至る部分。上部マントルの中にあって、地震波の伝播速度が小さく、流動性に富んだ軟らかい部分。岩流圏。 → リソスフェア

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アセノスフェア
あせのすふぇあ
asthenosphere

地球表面は厚さが100キロメートル程度の硬いリソスフェア(岩石圏)で覆われているが、このすぐ下のより柔らかい層のことをアセノスフェアという。20世紀の初めにアメリカの地質学者バレルJoseph Barrell(1869―1919)によって名づけられたもので、「軟弱圏」というような意味をもつ。もともとはアイソスタシーの研究から生まれた概念であるが、現在では、上部マントルにある地震波の低速度層がほぼこれに対応するとされている。海洋地域や弧状列島の下ではとくに低速度層がよく発達しており、少なくともこうした地域のアセノスフェア内では、上部マントル物質が部分溶融の状態である可能性がある。[吉井敏尅]

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世界大百科事典内のアセノスフェアの言及

【海底地形】より

…海洋底では花コウ岩質層を欠き,薄い堆積層の下に玄武岩質層があって,厚さは平均7km,比重は大きい。マントルは地下60~90kmを境にして,上部は硬いリソスフェア,下部は軟らかいアセノスフェアに分けられる。プレートとはこの地殻とリソスフェアを合わせた部分のことで,海洋底では海洋地殻を有する海洋プレート,大陸地域では大陸地殻を有する大陸プレートとなっている。…

【プレートテクトニクス】より

…この結果,少なくとも海洋については,リソスフェアlithosphere(岩石圏)として定義された層がプレートの実体であることが明らかになり,その物性も含めて議論する場合には,リソスフェリック・プレートlithospheric plateという表現も使われるようになった。 プレートを動かす潤滑油に相当する層がアセノスフェアasthenosphere(岩流圏)である。この層は地震学でいう低速度・低伝播能層low V‐low Q layer(Qは波の伝播効率を表すパラメーター)に対応し,リソスフェアよりも密度が0.05ないし0.1g/cm3小さく,変形しやすい層である。…

【マントル対流】より

… 新しいマントル対流観は(3)の認識の上に立って,移動する海底自体に働く重力の作用をマントル対流の主要な原動力の一つとみなす。中央海嶺の中軸で生まれ,厚さを増しながらほぼ水平に移動し,ついには海溝からマントル深部へ沈み込む厚さ有限の,冷えて硬い海底の板を海底のリソスフェア(岩石圏)と定義すると,リソスフェアはその下の部分的に溶けて軟らかい層(これはアセノスフェアと名付けられている)に比べて地震波速度がはやく,地震波はなかなか減衰しないことが観測から確かめられている。この硬いリソスフェアは密度もアセノスフェア上部より大きいことが重力均衡からも推定されている。…

※「アセノスフェア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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