アッケシソウ

  • Salicornia europaea L.
  • あっけしそう / 厚岸草

百科事典マイペディアの解説

アカザ科の一年草。北半球に広く分布,日本では北海道,四国(瀬戸内海沿岸)に見られる。海岸の塩水をかぶる砂地に群生する。茎は直立し,高さ15〜20cm,円柱形で関節がある。濃緑色だが,秋に鮮やかな紅紫色に紅葉するのでヤチサンゴの名もある。8〜9月に円柱形の穂状花序をなし,節間のくぼみに小さな3個の花をつける。花被は合一し,肉質,おしべは1〜2個。子房は卵形,柱頭2個。北海道厚岸で発見されたのでこの名がある。
→関連項目霧多布湿原

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

草丈15~30センチほどの一年草で節の多い茎が秋に色づく。明治時代に北海道の厚岸湾で見つかったことからこの名がある。瀬戸内沿岸に局所的に自生地があり、かつて北海道に船で塩を運んだ帰りに重り代わりに積んだ土砂に混じって広がったとの説がある。県レッドデータブックでは「野生絶滅」とされ、岡田さんのアッケシソウは「栽培種」との位置づけだ。

(2012-08-02 朝日新聞 朝刊 愛媛全県 1地方)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アカザ科の一年草。海水の出入する砂地に生え、茎は高さ10~35センチメートル、濃緑色、円柱形で関節があり、多数の枝を対生する。葉は関節部に対生し、鱗片(りんぺん)状で基部は鞘(さや)状に合着する。花期は8~10月。花は枝端の葉腋(ようえき)のへこみに数個束生して穂状花序をつくり、両性。花被(かひ)は菱(ひし)形状卵形で小さく、雄しべ1~2本、子房は卵形で2本の花柱があり、果実は花被に包まれる。北半球の塩性湿地に広く分布し、北海道、本州、四国にみられる。名は発見地、北海道厚岸(あっけし)の地名によるもので、秋に全草が赤くなるのでヤチ(谷地)サンゴの別名がある。[小林純子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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