アポロニオス(読み)あぽろにおす

精選版 日本国語大辞典の解説

(Apollōnios)⸨アポロニウス⸩
[一] 前三世紀のギリシアの叙事詩人。アルゴー船の伝説を題材にした長編詩「アルゴナウティカ」がある。
[二] 古代ギリシアの数学者。「円錐曲線論」全八巻は古代最高の科学書の一つ。(前二六二頃━前一八〇頃

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内のアポロニオスの言及

【アルゴナウティカ】より

…ピンダロスは《ピュティア第4祝勝歌》でこの物語を詳細に扱っている。現存する最も有名なものはロドスのアポロニオスによる叙事詩である。これはホメロス以後の叙事詩中の最高傑作と評されたもので,とくにメデイアの恋を扱った第3巻の迫真的心理描写は圧巻である。…

【アレクサンドリア学派】より

…(1)前3世紀から前2世紀前半にかけての,エジプトのアレクサンドリアの図書館を中心とする文献学上の学統。エフェソスのゼノドトス,ロドスのアポロニオス,サモトラケのアリスタルコスらにより,主としてホメロスの作品の校訂編纂や古典諸文献の収集を行った。(2)180年ころ,パンタイノスによりアレクサンドリアに設立された一種の私塾(アレクサンドリア教校)に形成された学派。…

【アレクサンドリア図書館】より

…こうしたいわば文献学的方向に仕事が傾いていたことは,アリストテレス流のリュケイオン学風を受け継いだ証左であろう。初代館長ゼノドトスはホメロスを校訂した文献学者,第2代館長は《アルゴナウティカ》で有名な詩人ロドスのアポロニオス,第3代は子午線測定で特に有名なエラトステネスと続き,前2世紀半ばの第6代館長サモトラケのアリスタルコスまでは各代随一の学者・文人が任命されたが,以後軍人や役人が館長に任命されることもあり,学問の機関としては次第に衰退した。のちキリスト教時代に入って異教文化破壊に遭遇,389年司教テオフィロスにより焼き払われて存在を終わった。…

【ギリシア文学】より

…しかしヘレニズム期の詩人たちは山野や田園や都市の一隅を彼らの宇宙と見立てて,そこに文芸的造詣深く,情緒細かい人間理解が交わる文学の世界を築く。ロドスのアポロニオス,キュレネのカリマコスは,互いに文学観を異にしたと伝えられるけれども,共通するところもまた著しい。2人の深い学識と詩的洞察によって,森や泉,古い神々のほこらやひなびた祭祀,またそれらのいわれを伝える縁起譚が田園の神話となってよみがえる。…

【数学】より

…当時のギリシアの価値観には,そうした傾向があったのである。 ギリシアには後にも円錐曲線を扱ったペルゲのアポロニオス,正弦の表をつくり惑星の運動を記述したプトレマイオス,記号代数を用い始め,数論の問題を扱ったディオファントスなどの数学者があり,それぞれ後世に影響を及ぼしている。
[代数学の起源――アラビアの数学]
 前1世紀に帝政ローマが成立し,ギリシア文化圏も政治的にはその制圧下におかれた。…

※「アポロニオス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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