アミロース

デジタル大辞泉 「アミロース」の意味・読み・例文・類語

アミロース(amylose)

でんぷん粒を構成する主成分の一。グルコースが長い鎖状に連なったもので、水に溶ける。沃素を加えると青藍色になる。

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精選版 日本国語大辞典 「アミロース」の意味・読み・例文・類語

アミロース

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] amylose ) アミロペクチンとともにでんぷんの主成分の一つ。でんぷん成分の二〇~二五パーセントを占める。多糖類高分子化合物

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化学辞典 第2版 「アミロース」の解説

アミロース
アミロース
amylose

アミロペクチンとともにデンプンを構成するα-(1→4)結合したD-グルコースの直鎖多糖.重合度は不均一(30~3000)であるが,糖残基6個を単位としてらせん状に巻いている.13% 硫酸マグネシウム溶液を用いたデンプン溶液から,80 ℃ でアミロースは沈殿し,アミロペクチンは室温で沈殿する.また,デンプン溶液を1-ブタノールとふりまぜると,アミロースは包接化合物をつくり沈殿するなどの性質を利用して分離する.通常は,20~25% がアミロースであるが,品種改良したトウモロコシデンプンで70~80% を占めるものもある.約+190°.ヨウ素青色の複合体(λmax 650 nm)を形成する(ヨウ素-デンプン反応).アミロースは,シクロヘキサノール,脂肪酸,そのほか各種有機化合物とも包接化合物を形成する.β-アミラーゼで非還元末端からマルトース単位で分解され,α-アミラーゼは1,4結合をランダムに加水分解してグルコースやオリゴ糖を生成する.繊維状,フィルム状になりやすく,フィルムはガス透過性が低いのが特徴.食品用包装材に用いる.[CAS 9005-82-7]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「アミロース」の解説

アミロース

 グルコースがα1→4結合で重合した直鎖状の高分子.直鎖デンプン.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のアミロースの言及

【消化】より

…糖質やペプチドの最終的な消化はここで行われ,この特殊な空間に出た最終消化産物は同じ細胞膜に備わった,濃度こう配に逆らって行われる強力な能動輸送によって,速やかに細胞内にとり込まれる。
[糖質の消化]
 食物中の炭水化物の大部分はデンプンであるが,デンプンにはブドウ糖がα‐1,4グルコシド結合のみで多数重合した直鎖構造のアミロースと,α‐1,4グルコシド結合のほかに数%の割でα‐1,6グルコシド結合を含む樹枝状構造のアミロペクチンの2種が混在する。唾液中のアミラーゼ(プチアリン)はα型であり,α‐1,4グルコシド結合を加水分解して低分子のデキストリンを産生し,最終的にはマルトース(麦芽糖)にまで分解する。…

【デンプン(澱粉)】より

…精製されたデンプンは白色の粉末で無味,無臭である。デンプンはアミロースamyloseとアミロペクチンamylopectinの二つの成分からなる。アミロースはグルコースがα‐1,4結合で重合した直鎖の分子で,分子量は数千から数十万に及ぶ。…

※「アミロース」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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