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アルカデルト Arcadelt, Jacob

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アルカデルト
Arcadelt, Jacob

[生]1500頃
[没]1570頃.パリ
フランドル生れの作曲家。イタリア,フランスで活躍。 1539年以降ローマのサン・ピエトロ大聖堂の歌手をつとめ,のちパリに移った。主要作品『4声マドリガル曲集』5冊。有名な『アベ・マリア』は彼のマドリガルを後代改作したものといわれる。

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百科事典マイペディアの解説

アルカデルト

フランドル楽派の作曲家。生地不詳。その経歴にも不明の点が多い。若くしてイタリアに赴いたとみられ,フィレンツェやローマで活動。フィレンツェではメディチ家と関係をもった。1540年ローマのシスティナ礼拝堂聖歌隊の歌手となり,同地でミケランジェロと親交を結ぶ。その後フランスに移り,フランス国王の宮廷礼拝堂などで活躍。パリで死去した。その本領は世俗歌曲にあり,同時代のフランドル楽派の作曲家たちと同じく,作品は活動地イタリアの地域性を反映させるものとなった。約200曲のマドリガーレマドリガル)の多くは4声部で書かれ,充実した和声感を示す。フランス時代からはフランス語のシャンソンが増え,フランス・シャンソンの発展に貢献した。ほかにミサ曲などの宗教曲がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

アルカデルト【Jacques Arcadelt】

1500ころ‐68
フランドル楽派の作曲家。若いころイタリアに行き,フィレンツェでメディチ家と関係をもち,ローマではミケランジェロと親交を結び(1540),その詩に曲をつけてもいる。その後フランスに移り,宮廷礼拝堂で活躍した。宗教作品も多いが,世俗的な声楽作品を得意とし,充実した和声感に満たされた模倣書法を示す200曲のマドリガル(イタリア語)と,その様式に類似した120曲のシャンソン(フランス語)が残されている。【寺本 まり子】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アルカデルト
あるかでると
Jacob Arcadelt
(1500ころ―1568)

フランドル楽派の作曲家。イタリアに行き、1530年代にはフィレンツェで活躍、1540年ローマの教皇庁歌手となった。1551年以後はフランスで、ギーズ家の楽長、国王礼拝堂歌手などを歴任し、パリに没した。ミサ曲、モテット、マドリガル、シャンソンなど多数の作品を書き、初期マドリガルの代表的作曲家の一人に数えられる。名高い『アベ・マリア』は、彼のシャンソンを19世紀に編曲したものである。[今谷和徳]

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