アルルの女(読み)アルルノオンナ

百科事典マイペディアの解説

アルルの女【アルルのおんな】

南フランスのプロバンス地方を舞台にしたドーデの戯曲。短編集《風車小屋便り》(1866年)中の同名の一篇を舞台化し,1872年パリのボードビル劇場で初演。ビゼーが作曲した付随音楽にもとづく管弦楽組曲が,今日ではより有名。原曲は全27曲からなり,ビゼー自身の編曲による《第1組曲》とフランスの作曲家E.ギロー〔1837-1892〕の編曲による《第2組曲》(ともに1872年)の2つの組曲(各4曲)がある。同じ戯曲により,イタリアの作曲家F.チレーア〔1866-1950〕もオペラ《アルルの女》(1897年ミラノで初演)を作曲した。→サクソフォーンファランドール

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大辞林 第三版の解説

アルルのおんな【アルルの女】

ドーデの戯曲。南フランスの農村を舞台にした恋愛悲劇。1872年初演。短編集「風車小屋だより」の一編を戯曲化したもの。
の付随音楽として1872年ビゼーが作曲した管弦楽曲。全二七曲からなるが、今日ではこれに基づく二つの組曲が演奏される。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アルルの女
あるるのおんな
L'Arlsienne

フランスの作家アルフォンス・ドーデの戯曲。3幕5場。『風車小屋だより』(1869)のなかの同名の短編を骨子として書いたもの。1872年パリのボードビル座でビゼーの音楽を付して上演。初演当時はむしろ音楽が好評で、のちにビゼーはそこから管弦楽組曲をつくっている。祖父と母の溺愛(できあい)のなかに育った南フランスの農家の青年フレデリ(短編ではジャン)は、近くの町アルルに住む奔放な女性を愛する。しかし2人が結ばれそうになったとき彼は、女にはすでに何人もの情人がいることを知らされる。彼を慕う幼なじみのビベットや母の努力にもかかわらず、いったんはその気になったビベットとの婚約式の終わった深夜、フレデリは自宅の2階から身を投げて死んでしまう。フレデリの悲恋を中心に、夫の死後息子だけを生きがいとする女性、昔の恋をいまなお忘れぬ老羊飼い、フレデリの不気味な弟たちが登場する地方色豊かな戯曲である。[宮原 信]

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精選版 日本国語大辞典の解説

アルルのおんな アルルのをんな【アルルの女】

(原題L'Arlésienne) ドーデ作の戯曲。一八七二年パリ初演。フランス南部の農村の恋愛悲劇。ビゼー作曲の劇中音楽を編曲した管弦楽組曲が知られる。

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