アンジュー[家](読み)アンジュー

百科事典マイペディアの解説

アンジュー[家]【アンジュー】

中世のフランス西部アンジュー地方に発した名家の呼名で,主として二つの家系がある。一つは,カペー朝と争い,姻戚関係からイングランド王位を得て1154年プランタジネット朝を開いた家系。いま一つは,1246年にカペー朝からこの地に封じられたシャルル・ダンジューCharles d'Anjou伯に始まる家系で,シャルルは教皇の要請を受けて南イタリアに進出して1266年シチリア王国の王位についた。1282年〈シチリアの晩鐘〉でシチリアを失うが,以後も同家は南イタリアを支配し,1435年までシチリア(ナポリ)王を出してギベリン(教皇派)の中心だった。また同家はハンガリー王家と婚姻関係を結び,3代のハンガリー王を輩出した。
→関連項目イギリスナポリ王国

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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