アンゼリカ(英語表記)angelica

  • Angelica officinalis Hoffm.

翻訳|angelica

栄養・生化学辞典の解説

 [Angelica archangelica],[Guettarda speciosa],[Heracleum cordatum]などがある.セリ目セリ科の草で,柄を砂糖漬けにしたものを薄く切って菓子の装飾に使う.根からとる精油を香料として用いる.や茎の精油も香料にする.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ヨーロッパのアルプス地方原産とされるセリ科の越年草(イラスト)。もともとは薬草として根を婦人科の鎮静剤強壮剤として用いた。このような薬効をもつところからアンゼリカ(エンゼル,天使の意味)の名がついた。葉はセロリに似て,太い葉柄があり,長さ50cmほどになる。茎は高さ1~2mになり,上部は枝分れをして,夏に緑白色の小花を多数つける。主産地は南フランスとドイツである。ケーキの味付けと飾付けなどに利用する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヨーロッパのアルプス地方原産とされるセリ科の多年草。茎は高さ1~2メートル、上が枝分れして夏に緑白色の小花が多数傘のように集まって開く。葉はセロリに似て葉柄が太く、長さ50センチメートルほどになる。

[星川清親]

利用

中世ヨーロッパでは、その強い香りから魔女の霊草として知られていた。干したアンゼリカの根や茎、葉、種子は胃薬、駆風(くふう)剤(腸管内にたまったガスを排出する薬剤)、興奮剤に利用される。また根から抽出した精油はジンやベネディクティンなどのリキュール類の香料に使われ、茎や葉柄は洋菓子やケーキ類の色づけ、香りづけに用いられる。またアシタバと同属で、若葉が食用にされ、乾燥葉はハーブ・ティーに用いられる。

[湯浅浩史・齋藤 浩]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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