アンチ

精選版 日本国語大辞典 「アンチ」の意味・読み・例文・類語

アンチ

〘接頭〙 (anti) 他の名詞の上に付いて、それに対する「反対対抗排斥」などの意を表わす。
※くれの廿八日(1898)〈内田魯庵〉六「我々非(アンチ)人間種族の住むべき土地は猶(ま)沢山ある」

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デジタル大辞泉 「アンチ」の意味・読み・例文・類語

アンチ(anti)

[接頭]名詞に付いて、反対・対抗・排斥などの意を表す。「アンチロマン」
[補説]固有名詞に付いて、そのものに対する嫌悪否定の意でも用いられる。また「アンチ」のみで、対象とするものを嫌う人・認めない人を意味することもある。「ファンアンチ心理

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化学辞典 第2版 「アンチ」の解説

アンチ
アンチ
anti

“反対の”,“~にきっ抗する”を意味するギリシア語に由来する接頭語.オキシムアゾ化合物立体異性体を表すとき,trans-のかわりにanti-を用いる.cis-に対応する異性体にはsyn-が用いられ,それぞれアンチ形シン形とよばれる.また,配座異性体を表すとき,もっとも大きな原子または基がもっとも離れた位置をとった形に対してアンチ形を使う.そのほか,酸化防止剤(antioxidant),アンチノック(antiknock),逆マルコウニコフ付加(anti-Markovnikov addition)などのように,広く一般に用いられる.

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改訂新版 世界大百科事典 「アンチ」の意味・わかりやすい解説

アンチ
anti

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世界大百科事典(旧版)内のアンチの言及

【幾何異性】より

…一方,トランス体を光照射するとシス体となる。オキシムやアゾ化合物では,シス型にはシンsyn,トランス型にはアンチantiの表記が使われている。 種々の構造をもつアルケン(たとえば4種の異なる原子(団)が結合したエチレン)が得られるようになると,シスまたはトランスで幾何異性体を命名することが困難になってきた。…

※「アンチ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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