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イザヤ イザヤYeshaya; Isaiah

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

イザヤ
Yeshaya; Isaiah

旧約聖書中最大の預言書とされる『イザヤ書』を残した記述預言者。「主は救い」または「主の救い」の意。ユダヤの民で,前 783~687年の間,4人の王の時代を通じておもにエルサレムで預言活動を行なった。雄弁で熱情にあふれた詩人的預言者で,政治上の見識も高く旧約聖書の記述預言者中最大の人物とされる。ユダ王国の危機に際してはひたすら神を信じ,他国の援助を仰ぐべきでないと主張した。

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デジタル大辞泉の解説

イザヤ(Isaiah)

前8世紀のイスラエルの預言者。外敵に悩むユダ王国にあって、神ヤーウェの聖と正義、また救いの王(メシア)の到来による平和を説き、民を導いた。

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世界大百科事典 第2版の解説

イザヤ【Isaiah】

古代イスラエルの三大預言者の一人。分裂王国時代の前8世紀の最後の3分の1の時期にユダ王国で活動した。おそらくエルサレムの名門の出身であり,周囲に門人サークルがあったと思われる。召命時に神の聖性にふれて贖罪を体験し,神の厳しい審判の言葉を国家と国民に告げる預言任務を直ちに受諾,使命預言の典型を示す。社会批判においては,とくに貴族階級による自由農民からの土地家屋の経済的収奪行為を厳しく批判した。イザヤは人間の政治行為の自律性を高く評価したが,国家の外国政策について,大国への依頼を世界歴史の真の支配者である神に対する不信行為であると断じて,終始批判を行った。

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大辞林 第三版の解説

イザヤ【Isaiah】

ユダ王国最大の預言者。紀元前八世紀後半に活躍。外敵の侵攻を受けて動揺する民に、神ヤハウェの信仰のみが救いであることを説き、のち殉教したといわれる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

イザヤ
いざや
Isaiah

紀元前8世紀の後半40年余りにわたって、エルサレムで活動した旧約時代最大の預言者の一人。前742年、長くユダ王国の王位にあったウジヤの死んだ年、神の啓示を受け預言活動を始めた。当時すでにアッシリア帝国によって、世界帝国建設のための侵略戦争が開始されていた。イザヤの確信は、歴史を真に支配するのは神ヤーウェであり、静かにヤーウェを信頼するならば、かならずエルサレムは守られるということであった。これはエルサレムに古くから伝わる宗教的伝統であったが、彼はこの立場を激動する時代の現実政治のなかで主張し、とくに外国との軍事同盟を批判した。しかしユダのアハズ王はイザヤに従わず、彼をはじめとするユダの王たちとの対決のなかからイザヤのメシア預言は語られた。[木田献一]

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世界大百科事典内のイザヤの言及

【預言者】より

…〈言葉の預言者〉において預言は神と民の間を審判の言葉,救済の言葉をもって引き裂き,また引き裂くことによって新たに結びつけようとしたものといえる。アモスに続くホセア,イザヤ,エレミヤなどの前8~前7世紀の預言者の活動の中心をわれわれはその点に見たい。王国の滅亡後に活動したエゼキエルや第2イザヤといわれる預言者(《イザヤ書》40~55)では預言の性格はかなり変わり,前者には祭司的要素が強く,後者には文筆家の面が強い。…

※「イザヤ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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