ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イシドルス[セビリア]」の意味・わかりやすい解説
イシドルス[セビリア]
Isidorus, Hispalensis
[没]636.4.4.
聖人,教会博士,神学者,歴史家,ヨーロッパ最後の教父。 600年に兄を継ぎセビリアの大司教。部下の聖職者の知徳の向上に心を注ぎ,教区学校を整備した。 633年にはトレドのスペイン教会会議を主宰した。その博識のすべてを結集した"Etymologiae"あるいは"Origines"20巻は言語の起源についての非学問的著書であったが,何世紀もの間最も重要な参考書の一つであった。彼はカシオドルスのような前代の百科全書的学者,自由七科,医術,法律,歴史,神学,人類学,動物学,天文学,心理学,建築,農業などの専門家,ラテン著作家などの著書からあらゆる知識を収集した。彼の他の論文も言語,自然科学,天文学など多岐にわたっている。
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