イソフラボン

デジタル大辞泉 「イソフラボン」の意味・読み・例文・類語

イソフラボン(isoflavone)

フラボノイドの一。大豆などに多く含まれる。体内エストロゲン発情ホルモン)に似たはたらきをする。→ファイトエストロゲン

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「イソフラボン」の解説

イソフラボン
イソフラボン
isoflavone

C15H10O2(222.24).フラボンの異性体で,ピラン環に対するアリール環の結合位が異なる.天然での存在は知られていないが,ブルネチン(4′,5-ジヒドロキシ-7-メトキシ-),フォルモノネチン(7-ヒドロキシ-4′-メトキシ-),ダイゼイン(4′-,7-ジヒドロキシ-),イリゲニン(3′,5,7-トリヒドロキシ-4′,5′,6-トリメトキシ-)など種々の誘導体マメ科アヤメ科バラ科などの植物から見いだされている.無色針状結晶.融点148 ℃.λmax 245,307 nm(log ε 4.41,3.82,エタノール).[CAS 574-12-9]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「イソフラボン」の解説

イソフラボン【isoflavone】

ポリフェノール一種。体内で女性ホルモンであるエストロゲンと似た作用をもつ色素成分。大豆、きな粉納豆豆腐油揚げ味噌など、主に大豆製品に多く含まれる。骨の代謝に深く関与し、骨量の保持や増加作用をもつほか、女性ホルモンの激減緩和、血中アルコール値の低下、中性脂肪値・血圧値の正常化作用、動脈硬化など生活習慣病の予防・改善などに効果がある。◇「植物由来のエストロゲン」とも呼ばれる。

出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報

栄養・生化学辞典 「イソフラボン」の解説

イソフラボン

 C15H10O2 (mw222.24).

 誘導体が配糖体としてマメ科の植物などに広く分布.例えばダイゼイン,ゲニステインなど.イソフラボンのほかにイソフラバノン,イソフラバンロテノイドなどの骨格をもつ一群の化合物イソフラボノイド(isoflavonoid)という.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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