ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
イバン族
イバンぞく
Iban
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… 立ち戻って,寝・食が人間にとっても不可欠の基礎的要求であれば,寝室・台所が必要なことはすぐに了解できるが,加えて接客空間が遍在するという事実には,その意味を問う価値がある。たとえば,イバン族(ボルネオ島)のロングハウスにおける〈ルアイ〉と呼ばれる長大な廊下は,村人の共用空間であり,外来者を迎え入れる場所でもある。つまりそこは外に向かって開かれた場所といえる。…
…これを第2の特徴ということができよう。たとえば,西ボルネオのイバン族のもとでは,天寿をまっとうして死ぬことを〈帰る〉と表現する。彼らによれば,他界こそが人間のもともとの住家であり,この世は一時的な仮りの住いだからである。…
…オランダ系の民族学においては,ボルネオ島(カリマンタン)に住むプロト・マレー人系の原住民の総称として〈ダヤク〉の名称が一般的に用いられる。したがってこの語に各民族名を冠し,カヤン・ダヤク,クニャー・ダヤク,ヌガジュ・ダヤク,海ダヤク(イバン族),陸ダヤクなどの複合名称がしばしば用いられる。ダヤク諸族間の言語・文化的類縁関係については諸説があるが,ごく大きく分けて,(1)フィリピンの諸民族と近い北部群(とくにムルット族),(2)中央カリマンタン諸族(カヤン族,クニャー族を含む),(3)西ボルネオ諸族(イバン族,陸ダヤク)の3群を認めることができる。…
…東南アジアに多く見られる長大な家屋で,1棟に多数の家族が居住する。インドシナ半島のセダン,マ,ノン,ラデ族,スマトラのカロ・バタク族などに見られ,ボルネオの陸ダヤク族,イバン族,カヤン族,クニャー族では大型のものが多い。たとえばイバン族のロングハウスは,長さ150m,幅12m(露台を加えて17m),木造高床式で,タンジュ(露台),ルアイ(廊下),ビレック(家族の居室と台所),サダウ(大きい屋根裏)の4部分から構成される。…
※「イバン族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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