出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
西アフリカ、ナイジェリア西部、オシュン州、イバダン東方70キロメートルにある古都。人口28万9500(1995)。正式にはイレ・イフェとよばれ、ヨルバ人の王オニの祖先の地としてあがめられている。町の中心にはイフェの王の王宮がいまも残り、そこにはイフェ博物館もあり、ブロンズやテラコッタの頭部像が知られる。鉄道駅へも、海岸部への道路も不便で、他の諸都市がココア集積地として発展した1950~60年代にも、あまり発展しなかった。西方郊外には、広大なキャンパスを誇るイフェ大学がある。旧住民の住むイレ・イフェ地区と、新住民の住むモダケケ・イフェ地区とが、伝統的土地所有権などをめぐって対立し、深刻な政治問題となっている。
[島田周平]
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…大規模な宮廷組織や首長の評議会,秘密結社,年齢集団,称号制度など,アフリカの王国にみられる諸制度のほとんどが,ヨルバの王国に見いだされる。伝承によれば,それらの王国はすべて一人の神話的始祖に発するとされ,王権発祥の地であると同時に世界創造の中心でもあると伝えられる古都イフェIfeが,全ヨルバの聖地となっている。 王権と密接なかかわりをもつ伝統宗教は,複雑かつ多彩な神話伝承や祭儀を伴う多神教であり,ヨルバ文化の水準の高さと豊かさを示している。…
…ナイジェリア連邦西部,イフェを都とするヨルバ族最初の王国で,11世紀初頭までにはつくられていた。ヨルバの伝承によれば,人類発祥の地はイフェIfeであり,そこに天の神オロルンが降臨させたオドゥドゥワが王国をつくった。…
…ヤムイモ,キャッサバ,トウモロコシなどを主作物とする農耕民であるが,伝統的に大規模な都市的集落を形成し,独自の政治組織を発達させてきた(1931年の統計では人口2000以上の集落に全人口の80%が集中し,人口2万以上の都市の居住者も35%に達した)。 ヨルバは,イフェ王国,オヨ王国,イジェシャIjesha王国,イジェブIjebu王国,オンドOndo王国,エキティEkiti王国,エグバEgba王国など,13,14世紀に成立したとみられる,10余りの独立的な王国を形成してきた。各王国は政治的・宗教的権威としての王をいただくが,政治組織の構成はそれぞれに異なる。…
※「イフェ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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