イフェ(英語表記)Ife

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

イフェ
Ife

ナイジェリア南西部の都市。ラゴス北東約 170kmに位置。ヨルバ族の聖地で最古の町。 11世紀にはすでにヨルバ族系のイフェ族王国の首都で,12~13世紀にはテラコッタ,青銅器など高度な美術工芸品を産した。 1882年イバダンとの戦いに敗れた。カカオ,綿花パーム油,パーム核の集散地。ヨルバ族の宗教指導者オニの宮殿がある。人口 26万 1900 (1991推計) 。

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百科事典マイペディアの解説

イフェ

ナイジェリアの西部,イバダンの東方約72kmにある都市。金山があり,綿花,カカオを産する。11―19世紀,ヨルバ人の最初の王国イフェ王国の都で,創造神オニの王宮がある聖地。優れたブロンズ像が出土する。大学(1961年創立)がある。28万9500人(1995)。

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世界大百科事典 第2版の解説

イフェ【Ife】

西アフリカの最も古い町で,ナイジェリア西部,内陸にあるヨルバ族の都市。人口29万(1995)。12世紀ころから西アフリカ美術の傑作といわれるテラコッタやブロンズ彫像がここを中心に制作された。強大なイフェ王国の中心として17世紀後半まで栄えたが,その後は,隣接する同じヨルバ族のオヨ王国が繁栄してイフェはしだいに衰退していった。現在も町の中心にはオニと呼ばれる王の住む王宮がある。【西野 照太郎】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

イフェ
いふぇ
Ife

西アフリカ、ナイジェリア西部、オシュン州、イバダン東方70キロメートルにある古都。人口28万9500(1995)。正式にはイレ・イフェとよばれ、ヨルバ人の王オニの祖先の地としてあがめられている。町の中心にはイフェの王の王宮がいまも残り、そこにはイフェ博物館もあり、ブロンズやテラコッタの頭部像が知られる。鉄道駅へも、海岸部への道路も不便で、他の諸都市がココア集積地として発展した1950~60年代にも、あまり発展しなかった。西方郊外には、広大なキャンパスを誇るイフェ大学がある。旧住民の住むイレ・イフェ地区と、新住民の住むモダケケ・イフェ地区とが、伝統的土地所有権などをめぐって対立し、深刻な政治問題となっている。[島田周平]

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世界大百科事典内のイフェの言及

【ヨルバ族】より

…大規模な宮廷組織や首長の評議会,秘密結社,年齢集団,称号制度など,アフリカの王国にみられる諸制度のほとんどが,ヨルバの王国に見いだされる。伝承によれば,それらの王国はすべて一人の神話的始祖に発するとされ,王権発祥の地であると同時に世界創造の中心でもあると伝えられる古都イフェIfeが,全ヨルバの聖地となっている。 王権と密接なかかわりをもつ伝統宗教は,複雑かつ多彩な神話伝承や祭儀を伴う多神教であり,ヨルバ文化の水準の高さと豊かさを示している。…

【イフェ王国】より

…ナイジェリア連邦西部,イフェを都とするヨルバ族最初の王国で,11世紀初頭までにはつくられていた。ヨルバの伝承によれば,人類発祥の地はイフェIfeであり,そこに天の神オロルンが降臨させたオドゥドゥワが王国をつくった。…

【ヨルバ族】より

…ヤムイモ,キャッサバ,トウモロコシなどを主作物とする農耕民であるが,伝統的に大規模な都市的集落を形成し,独自の政治組織を発達させてきた(1931年の統計では人口2000以上の集落に全人口の80%が集中し,人口2万以上の都市の居住者も35%に達した)。 ヨルバは,イフェ王国オヨ王国,イジェシャIjesha王国,イジェブIjebu王国,オンドOndo王国,エキティEkiti王国,エグバEgba王国など,13,14世紀に成立したとみられる,10余りの独立的な王国を形成してきた。各王国は政治的・宗教的権威としての王をいただくが,政治組織の構成はそれぞれに異なる。…

※「イフェ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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