寄生虫の感染によってアフリカやアジアなどで広がる熱帯病の特効薬の一つ。年間約3億人に投与され、多くの人命を救っている。北里大の
更新日:
出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報
感染症を媒介する線虫など寄生虫の活動の抑制に働く「エバーメクチン」を基に、アメリカの製薬会社によって開発された寄生虫駆除薬。マクロライド系抗生物質である。最初は家畜やイヌなどに対して、フィラリアなどの感染症を媒介する寄生虫を駆除するために用いられていた。その後、人体にも効果があることが確認されたため、感染症に対する特効薬として世界的に普及した。とくに、ブユやカが媒介し、線虫によって引き起こされるオンコセルカ症やリンパ系フィラリア症(象皮病)など、WHO(世界保健機関)によって「顧みられない熱帯病」に指定されている寄生虫による感染症に著効を示す。一般にはヒゼンダニが媒介し急性のかゆみを伴う疥癬(かいせん)の特効薬としても知られる。
[編集部 2016年5月19日]
(2015-10-7)
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新