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イベルメクチン ivermectin

デジタル大辞泉の解説

イベルメクチン(ivermectin)

マクロライド系抗生物質の一。放線菌の一種が産生するエバーメクチン分子構造の一部を変えて、効果を高めたもの。家畜や犬猫に寄生する線虫駆虫薬として用いられる。疥癬(かいせん)にも薬効を示す。また、熱帯病オンコセルカ症リンパ系フィラリア症の治療・予防薬として広く用いられている。アイバメクチン

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知恵蔵miniの解説

イベルメクチン

米国の製薬会社メルク・アンド・カンパニーが製造している寄生虫駆除薬。商品名は「メクチザン」。動物の寄生虫の駆除のほか、「河川盲目症(オンコセルカ症)」など寄生虫によって引き起こされる人間の感染症にも効果が認められている。同社と日本の有機化学者・大村智が、同氏の発見した化合物「エバーメクチン」を改良して開発し、1981年、家畜やペットの寄生虫駆除薬として製品化した。その後の臨床研究で人間の感染症にも有効なことが判明し、87年よりメルク社が世界保健機関(WHO)を通じて蔓延地に無償提供を行っている。

(2015-10-7)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

イベルメクチン
いべるめくちん
ivermectin

感染症を媒介する線虫など寄生虫の活動の抑制に働く「エバーメクチン」を基に、アメリカの製薬会社によって開発された寄生虫駆除薬。マクロライド系抗生物質である。最初は家畜やイヌなどに対して、フィラリアなどの感染症を媒介する寄生虫を駆除するために用いられていた。その後、人体にも効果があることが確認されたため、感染症に対する特効薬として世界的に普及した。とくに、ブユやカが媒介し、線虫によって引き起こされるオンコセルカ症やリンパ系フィラリア症(象皮病)など、WHO(世界保健機関)によって「顧みられない熱帯病」に指定されている寄生虫による感染症に著効を示す。一般にはヒゼンダニが媒介し急性のかゆみを伴う疥癬(かいせん)の特効薬としても知られる。[編集部]

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