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イルドフランス イルドフランスÎle-de-France

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

イルドフランス
Île-de-France

フランス北部,パリ盆地中部のパリを含む地方。ビルドパリ,セーヌサンドニ,バルドマルヌ,オードセーヌ,エソンヌ,イブリーヌ,バルドアーズ,セーヌエマルヌ,オアーズ,エーヌの 10県のほか,ロアレ,ニエーブル2県の小部分をいうが,現在の地方行政区分のイルドフランス地区 (レジオン) ではオアーズ,エーヌ,ロアレ,ニエーブルは含まれない。人口が密集する同国の中心地域。地形的には平野,森林丘陵地,河谷に刻まれた台地などから成り,台地上は豊かなコムギ,テンサイの畑が続く。河谷は野菜,果樹の栽培地と谷底の牧草地から成り,集落も集中し,工業も発達している。「フランスの島」を意味する名にふさわしく,フランス国家統一をなしとげたカペー王家の発祥地で,王領の中心地であった。ベルサイユ,フォンテンブローなど王家の城をはじめ,シャンティイー,ボー・ル・ビコントなど王家に近い領主あるいは宰相の城などが数多く現存する。一方,12世紀なかばには,谷に沿う町の宗教建築にゴシック様式が生れ,次第にヨーロッパ全体に広まった。その様式は多くのノートルダム大聖堂などに用いられ,パリをはじめ,全国各地に残されている。フランスの文化および芸術の中心地として発展すると同時に,首都およびその周辺への穀物供給地として,農業経済の発展も中世以来ほかの地方に比べて早かった。 18世紀末には近代的大農経営の基礎が築かれ,それと同時に谷中の集落には繊維手工業を中心とした工業が次第に発達して,19世紀にはフランス経済の中心地域を形成。中央集権体制と結びついて同国近代化の中枢地区となった。面積1万 2012km2。人口 1066万 554 (1990) 。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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