ウィルシュテッター

デジタル大辞泉 「ウィルシュテッター」の意味・読み・例文・類語

ウィルシュテッター(Richard Willstätter)

[1872~1942]ドイツの化学者。晩年ナチスに抗議してスイス亡命クロロフィル結晶を得ることに成功。1915年、ノーベル化学賞受賞共著「クロロフィルの研究」「炭酸同化作用の研究」。

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精選版 日本国語大辞典 「ウィルシュテッター」の意味・読み・例文・類語

ウィルシュテッター

  1. ( Richard Willstätter リヒャルト━ ) ドイツの生化学者。アルカロイドアントシアン葉緑素などについて、生化学上の研究にすぐれた業績をあげた。一九一五年ノーベル化学賞を受賞。(一八七二‐一九四二

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化学辞典 第2版 「ウィルシュテッター」の解説

ウィルシュテッター
ウィルシュテッター
Willstätter, Richard Martin

ドイツの有機化学者.ドイツのカールスルーエに生まれる.ミュンヘン大学のJ.F.W.A. Baeyer(バイヤー)のもとで学び,博士論文では,コカインの構造を研究した.1902年母校の員外教授,1905年スイス連邦工科大学(ETH)教授となり,以後カイザー・ウィルヘルム協会化学研究所で研究室を主宰し,ベルリン大学教授を兼任.1916年ミュンヘン大学教授に就任した.クロロフィルアントシアニンなど植物色素の研究を進め,これに対し,1915年ノーベル化学賞が授与された.1918年ごろから酵素性質に興味をもちはじめ,多数の酵素の分離精製法を開発した.ユダヤ系ドイツ人であったため,晩年はナチスに迫害されて,1938年にスイスへ亡命し,同地で没した.

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百科事典マイペディア 「ウィルシュテッター」の意味・わかりやすい解説

ウィルシュテッター

ドイツの生化学者。ミュンヘン大学で学び,のちチューリヒ,ベルリン大学などの教授を歴任。その間,カイザー・ウィルヘルム研究所有機化学部長を兼任。アルカロイド,植物色素,酵素の研究に従事葉緑素の構造決定の業績により,1915年ノーベル化学賞。

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