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ウツボカズラ

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百科事典マイペディアの解説

ウツボカズラ

ウツボカズラ科のつる性木本(もくほん)。東南アジアを中心に分布し,およそ70種が知られる。代表的な食虫植物で,葉の主脈がのびてつるになり,その先端に捕虫嚢を1個つける。
→関連項目熱帯植物

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世界大百科事典 第2版の解説

ウツボカズラ【pitcher plant】

葉の中央脈がつる状に細長くのび,その先端に捕虫袋をつくり,落し穴式に小動物を捕らえ,消化吸収するウツボカズラ科の食虫植物イラスト)。 茎は低木にからんでよじ登り,4~15mとなる。葉は互生し,葉身は長楕円形,長さ10~30cm,幅5~10cm,葉柄は長さ5~15cmで,狭い翼がある。捕虫袋は2形性で,植物体下方の袋は卵形で,外側に2本の発達したひれ状の翼をもつ。上方の袋は漏斗形で,外側の2本の翼は狭い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ウツボカズラ
うつぼかずら / 靭葛
pitcher-plant
[学]Nepenthes

ウツボカズラ科ネペンテス属の総称。属名はギリシア語のne(無)とpenthos(憂い)とからなる。温室植物として利用され、食虫植物として有名。多くはつる性で地生種、着生種のほか直立性のものもあり、走出枝は分枝する。葉の中央脈は伸長してつるとなり、その先端が膨らんで捕虫袋をつくり、蓋(ふた)をつける。袋の形態、色彩は分類の要素となり、蓋の形態、つき方は、小形のもの、半開性、直立性のものなど種々である。雌雄異株。花は総状花序または円錐(えんすい)状総状花序をつくり、花弁はなく、内面に蜜腺(みつせん)をもつ。(さくか)は紡錘形または卵形で乾くと裂開する。種子は糸状。捕虫袋の口部内壁に蜜腺があり、袋内にタンパク分解酵素や酸を分泌し、分泌液やバクテリアの働きで、入り込んだ虫体やタンパクを分解、吸収同化する。栽培には高温多湿を好むものが多く、18℃以上、湿度90%以上がよい。繁殖は普通は挿木により、葉を1枚つけ節間中央部で切り、ミズゴケに挿す。芽は葉腋(ようえき)のやや上方にあり、そこ以外からは不定芽を発生せず、芽のない穂木では発根しても伸長しないので注意を要する。ボルネオ島を中心としたインド洋季節風地帯で、年降水量が2000ミリメートル以上の地域に分布し、65種が知られる。海辺に生育するものから、ビエイラルディのように、標高3250メートルあたりに生育するものまである。
 日本には多くの種類が導入され、代表種であるウツボカズラN. raffesiana L.や、ヒョウタンウツボカズラN. hybrid Mastなどが一般に普及し、後者は低温にも耐え、着袋もよく人気がある。[冨樫 誠]

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世界大百科事典内のウツボカズラの言及

【サラセニア】より

…葉が瓶子(へいし)体をつくり,落し穴式に小動物を捕らえる,北アメリカ東部原産の食虫植物(イラスト)。和名を瓶子草という。高さ30~90cm。茎は地表面をはい,葉は瓶子葉と剣葉の2形性である。瓶子体は獲物を奥部へ誘導し,かつはい出させないような仕組みとして,内部に密に逆毛をもつ。消化酵素を分泌しないので,微生物の助けで獲物の消化吸収を行う。春,1~3本の花茎を出し,頂端に下向きの,緑,黄または紫色の1花をつける。…

【食虫植物】より

…すべて独立栄養者として,葉や茎にクロロフィルをもち光合成を行う一方,従属栄養的な性質ももち,獲物の小動物から窒素やリン等を摂取する。世界で,モウセンゴケ科(モウセンゴケ属約90種,モウセンゴケモドキ属1種,ハエトリグサ属1種,ムジナモ属1種),サラセニア科(サラセニア属8種,ランチュウソウ属1種,キツネノメシガイソウ属約10種),ウツボカズラ科(ウツボカズラ属約70種),フクロユキノシタ科(フクロユキノシタ属1種),ビブリス科(ビブリス属2種),ディオンコフィル科(トリフィオフィルム属1種),タヌキモ科(ムシトリスミレ属47種,タヌキモ属約150種,ゲンリセア属約15種,ビオブラリア属1種,ポリポンポリックス属2種)が知られる。日本にも2科4属21種の自生が認められる。…

※「ウツボカズラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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