エコー(英語表記)Echō

翻訳|echo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エコー
Echō

ギリシア神話のこだまの女精。もとは森に住むニンフだったが,おしゃべりだったためヘラの怒りを買い,他人の言葉を繰返すだけで,自分からは何も話しかけることができないようにされてしまった。そのためやがて美男子ナルキッソスに恋した彼女は,胸の思いを彼に何も伝えることができずに捨てられ,悲しみのあまりやせ細って,しまいに身体のない声だけの存在になってしまったという。

エコー
Project Echo

アメリカが 1960,64年に打上げた気球型の人工衛星アルミニウム薄膜でおおわれたプラスチックの気球を折りたたんで打上げ,軌道に乗ってからふくらませて,地上から発射された超短波を反射する。受動型の通信実験に用いられた。

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百科事典マイペディアの解説

エコー

ギリシア神話の森のニンフ。〈こだま〉〈山彦〉の意。女神ヘラによって発話能力を奪われ,他人のことばを繰り返すだけの身にされたのち,美少年ナルキッソスに失恋し憔悴(しょうすい)して姿がうせ,声のみ残ったという。
→関連項目転身物語ニンフ

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デジタル大辞泉プラスの解説

エコー

JTが製造、販売するタバコブランド、また、その商品名。1968年8月、販売開始。タール15mg、ニコチン1.0mg、20本入り。

エコー

オーストリアの作曲家ヨーゼフ・ハイドンの交響曲第38番(1769頃)。原題Echo》。名称は第2楽章で第一ヴァイオリンと第二ヴァイオリンの間にこだま(エコー)のようなフレーズが現れることに由来する。

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世界大百科事典 第2版の解説

エコー【Ēchō】

ギリシア神話の森のニンフ。その名は〈山彦〉の意。オウィディウスの《転身物語》によれば,彼女は女神ヘラが夫ゼウスの浮気の現場を押さえるのを何度も妨害したため,ヘラによってみずから発言する能力を奪われ,耳にした他人のことばを繰り返すだけの身にされた。その後,彼女は美少年ナルキッソスに恋したが,顧みられなかったので,憔悴(しようすい)のあまり身はやせ細り,ついには声だけになったという。【水谷 智洋】

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大辞林 第三版の解説

エコー【echo】

〔ギリシャ神話のニンフの名前から〕
こだま。やまびこ。反響。
こだまと同じ現象をつくり出す音響装置。また、それによってつくられた人工的な残響。 「 -をかける」
レーダーや音響測深機などにおける反射波。
「超音波診断」の俗称。

エコー【Ēkhō】

ギリシャ神話に登場する森のニンフ。こだま、の意。ゼウスの正妻ヘラの怒りを買い、相手の言葉を繰り返す以外は話せなくなり、恋したナルキッソスにも意を伝えられず、悲しみの果てに消えうせ声だけとなったという。

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精選版 日本国語大辞典の解説

エコー

〘名〙 (echo)
① こだま。やまびこ。〔外来語辞典(1914)〕
② ある発音体から出た音が壁面で反射し、発音体の音が無くなっても残る響きのこと。残響。特に、エコーマシンで人工的に作られた残響。
※NHK放送楽屋ばなし(1951)〈藤井一市〉二「りっぱに機械的にエコーが出るようになりました」

エコー

(Ēkhō) ギリシア神話のニンフ。ヘラの怒りを買って他人のことばを繰り返すことしかできなくなる。ナルキッソスに恋したがその愛を告げられず、苦悩の果てに声だけ残り、こだまになったという。

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世界大百科事典内のエコーの言及

【山彦】より

…大気中を伝わる音波が固体面によって反射され,音源の方向に戻って来る現象。こだま,エコーともいう。一般には野外で音波が山体,崖,木立,家屋など大規模な地物で反射して来る場合にいい,室内で起こる同種の現象は反響(場合によっては残響)と呼ぶ。…

※「エコー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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