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エノコログサ エノコログサSetaria viridis; pigeon millet

4件 の用語解説(エノコログサの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エノコログサ
Setaria viridis; pigeon millet

イネ科の一年草。いたるところの野原,畑地,路傍などに最も普通に生える雑草である。高さ 40~70cmの茎に細い葉を互生し,夏から秋にかけて,茎頂に長さ4~10cmほどの緑色円柱状の花穂をつける。花穂は一方に傾き,小穂を密につけ,その基部には数本の長い毛があり,穂全体がふさふさする。和名は「犬の子草」の意味で,穂の感じが小イヌの尾に似ていることによる。またこの穂にネコがじゃれるので,ネコジャラシの別名で親しまれている。エノコログサの1品種で全体がやや細く,花穂の毛が紫色をしたものをムラサキエノコロ S. viridis form. purpurascensといい,川原や砂地などに多い。キンエノコロ S. lutescensはやはりいたるところに生じる雑草で,エノコログサとは近縁の別種とされる。花穂の毛が黄金色をしている。

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百科事典マイペディアの解説

エノコログサ

ネコジャラシとも。イネ科の一年草。日本全土の路傍,野原などにごく普通に見られるユーラシアに広く分布し,アフリカや北米にも帰化している。高さ50〜80cm。葉は披針形または線形。

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世界大百科事典 第2版の解説

エノコログサ【(green) foxtailgrass】

道端,畑地,荒地などに普通に見られるイネ科の雑草で,関東地方ではネコジャラシという名で親しまれている(イラスト)。エノコログサは狗(え)(犬)の子草の意味で,長い毛(刺針)の生えた犬の尾状の花序に由来し,そのような花序に猫がよくじゃれるのでネコジャラシという。一年草で,細い茎は基部節で折れ曲がり,枝分れしながら立ち上がり,50~80cmに達する。葉は狭い披針形で軟らかく,長さ20cmくらい,幅10mm内外で,基部は長い鞘(さや)となる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エノコログサ
えのころぐさ / 犬子草
[学]Setaria viridis (L.) Beauv.

イネ科の一年生雑草。一名ネコジャラシ。稈(かん)はまばらに株立ちして高さ20~70センチメートル。葉鞘(ようしょう)の縁(へり)に軟毛がある。8~10月、頂部に長さ2~5センチメートルの円柱形の花序を出し、淡緑色または紫色で中軸に毛がある。小穂は長さ約2ミリメートル。第4穎(えい)は横しわが不明瞭(ふめいりょう)で、微小な点をもち、第2包穎に包まれる。日本全土の荒れ地や畑に普通に生え、アジアに広く分布する。アワの原種とみなされている。名は、花穂が狗(えのこ)(小犬)の尾に似ているためつけられた。海岸に生えて花穂が短いものを変種ハマエノコロという。似た種類に、小穂が3ミリメートルあって第4穎が露出するアキノエノコログサがある。またキンエノコロには葉鞘の縁に毛がなく、第4穎に横しわをもち、小穂は多少大きく、長さ約3ミリメートルである。[許 建 昌]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内のエノコログサの言及

【アワ(粟)】より

…中国ではオオアワは粱で,コアワが粟であるが,日本ではアワ全体に粟の字を用いる。俗にネコジャラシと呼ぶ雑草のエノコログサとアワとは稔性のある雑種ができるので,エノコログサからアワが分化したと考えられている。
[原産,伝播(でんぱ)]
 エノコログサはユーラシアやアメリカ大陸北部に広く分布しているが,作物化されたのは中国を含む東アジア地域と推定されている。…

※「エノコログサ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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