ドイツの生理化学者。11月10日ハンブルクに生まれる。ドイツのフライブルク、ストラスブール、フランクフルトで学び、ボン大学講師を経て1914年フランクフルト大学生理学教授。動物の肝臓や筋肉における代謝生理を研究したが、とくに無酸素的な糖分解(解糖)の経路をマイヤーホーフ、パルナスJakub Karol Parnas(1884―1949)らとともに解明した。これは現在EMP経路(エムデン・マイヤーホーフ・パルナス経路)とよばれている。この経路で中間生成されるグルコース六リン酸とフルクトース六リン酸の混合物はかつてエムデン・エステルとよばれた。1933年7月25日フランクフルト(ナッソーという説もある)で死去。
[宇佐美正一郎]
ドイツ北部、ニーダーザクセン州の港湾都市。人口5万1000(2000)。市街地はエムス川河口右岸の低湿地に位置している。ドルトムント・エムス運河がルール工業地帯に連絡し、スウェーデンから輸入される鉄鉱石と、ここから輸出される石炭の積み替えを行う。ニシン漁の根拠地でもある。古くからの造船所に加え、1960年代にフォルクスワーゲンの工場と精油所が立地した。800年ごろから居住が始まり、商業が行われ、16世紀に最盛期を迎えた。第二次世界大戦まではオランダ風の建築が多かったが、戦後は新しい様式で復興し、古い様式は大教会の一部にしか残っていない。
[齋藤光格]
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…ガンカモ目に属する家禽(かきん)で,ヨーロッパ系のものAnser anserと中国系のものA.cygnoidesがある。前者はハイイロガンをエジプトで前2800年ころに家禽化したもので,主要品種としてはエムデン種Embden(ドイツ原産,白色,体重8.0~9.0kg)(イラスト)やトゥールーズ種Toulouse(フランス原産,灰褐色,体重9.0~12.0kg)(イラスト)がある。後者はサカツラガンを中国で前2000年ころに馴化(じゆんか)したものでシナガチョウと呼ばれ,くちばしの基部にこぶがあり,体重は4.5~5.5kgでヨーロッパ系の品種よりやや小型である。…
※「エムデン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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