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エリシャ Elisha

翻訳|Elisha

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エリシャ
Elisha

前9世紀後半に現れたヘブライ人の預言者。エリヤのヤハウェ信仰確立の事業を継ぎ,オムリ朝のヨラム,エヒウの2代にわたりフェニキアのバール神崇拝と闘う。エリヤをたたえた「イスラエルの戦車にしてその騎手」というエリシャの言葉は,そのまま王ヨアシュによってエリシャにも贈られた。人望厚く預言者団の支持を受け,エリヤのなしえなかったバール神の国外追放という独行の事業を完遂 (列王紀下2章以下) 。エリシャとは「神は救いたまえり」の意。

エリシャ
Elisha ben Abuyah

[生]70頃.エルサレム
[没]?
2世紀前半のパレスチナのユダヤ教律法学者の代表。賢者の一人に数えられるが,のちに棄教する。タルムードのなかに引用されてはいるが,ギリシア文化の影響を強く受けていたといわれ,一種のグノーシス的二元論を展開し,その知的傾向ゆえにユダヤ教のなかでは異端視され,それが背教の原因となったといわれる。

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世界大百科事典 第2版の解説

エリシャ【Elisha】

前9世紀のイスラエルの預言者。エリヤの後継者。オムリ王朝末期から活動を開始,将軍エヒウを支持して,革命を行わせ,バアル宗教を一掃した。エヒウ王朝(前842‐前745)の初期,シリアの攻撃に悩まされた北イスラエル王国を,その預言者団を率いて救った。孤独なエリヤと異なり,職業的に預言の技術を用い,預言者団を養い,王国の政治や軍事にも介入した。伝記的記事は旧約聖書《列王紀》下の3~8章,13章14~21節にある。

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世界大百科事典内のエリシャの言及

【預言者】より

…だが職業的預言者と旧約聖書が多くのページを割いている古典的な預言者との間の区別も必ずしも明確につけがたい。 前9世紀に北王国イスラエルで活動したエリヤ,エリシャのような預言者をわれわれは〈行動の預言者〉として,前8世紀以後の〈言葉の預言者〉から区別する。隣国アラムの圧迫のためにフェニキアと結んで異教を導入したオムリの王朝を倒したエリヤ,エリシャが革命的な行動によって預言活動をなしえたのは,イスラエルが上層・下層の鋭い社会的対立によって国内的に分裂していたからである。…

※「エリシャ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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