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エンカウスティク encaustic painting

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エンカウスティク
encaustic painting

絵画用語。古代ギリシア・ローマの絵画技法。ろう画,焼付画。熱した銅あるいは銀板のパレットを用い,少量の樹脂を混入した蜜ろう顔料を溶き,木板あるいは大理石に描く。描き終ったのち,焼きごての輻射熱を利用して表面を溶かし,なめらかな表層を形成し絵具を定着させる技法。中世になってこの技法は忘れられたが 17世紀に復活した。例としてはエジプトファイユームの肖像が知られている。

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世界大百科事典 第2版の解説

エンカウスティク【encaustic】

溶かした蜜蠟と各種の顔料を混合した絵具で描く,古代ギリシア・ローマ時代の最も代表的な絵画技法の一つ。古代ギリシア語のエンカイエイン(焼きつける)から派生した言葉であるが,ラテン語を経て今日に定着した。壁画や石柱の彩色,木箱や儀仗用武具,船体の装飾などに利用され,地中海地域一帯でかなり普及したらしい。エジプトのファイユーム地方で出土したプトレマイオス朝時代の棺の蓋に描かれた死者の肖像は,代表的作例として知られている。

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