エンケファリン(英語表記)enkephalin

翻訳|enkephalin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エンケファリン
enkephalin

モルヒネのような麻酔・鎮痛作用を持つペプチド (アミノ酸が複数個結合したもの) 。ほ乳類の特定神経細胞に存在し,神経末端から分泌され,モルヒネと同じ受容体に結合して生理活性を示す。生理的な役割については詳細に分っていないが,神経内分泌機能の調節,痛覚制御のほか,摂食・飲食行動を誘起すると考えられている。このペプチドはモルヒネのような依存性 (習慣性) のない鎮痛剤への応用が考えられ,研究が進められている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディアの解説

エンケファリン

哺乳(ほにゅう)類の脳や脳下垂体,脊髄,消化管,副腎髄質などに存在するペプチド。アミノ酸5つからなる。末端のアミノ酸が異なる2種類がある。エンドルフィンと同様,モルヒネ受容体に結合し,鎮痛作用をもつ。脳内での分布は広範にわたるが,視床下部に最も多い。痛覚,体温の制御,神経内分泌の調節,摂食,飲水血液循環などに関与し,抑制性神経伝達物質としても働くとされるが,その生理的意義については不明な点が多い。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

栄養・生化学辞典の解説

エンケファリン

 オピオイドペプチドの一種で,受容体と結合してモルヒネ作用を示す内因性のリガンド.YGGFM,YGGFLの2種類があり,前駆体ペプチドのペプチド結合切断により生成する.脳内に広く分布するほか,消化管,視床下部,副腎髄質にも存在する.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

大辞林 第三版の解説

エンケファリン【enkephalin】

アミノ酸五個で構成されるペプチドで、メチオニン-エンケファリンとロイシン-エンケファリンがある。脳内に広く分布し、消化管や副腎髄質にも存在。モルヒネ受容体と結合、中枢でモルヒネ様の麻酔・鎮痛作用を示すが依存性はない。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

今日のキーワード

ボヘミアン・ラプソディ(映画)

イギリス・米国の伝記映画。イギリスの人気ロックバンド・クイーンと、そのボーカルで1991年に45歳で死去したフレディ・マーキュリーの半生を描く。タイトルは同バンドが75年に発表したフレディ作の楽曲と同...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android