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オイルサンド オイルサンドoil sand

翻訳|oil sand

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オイルサンド
oil sand

油砂,またはタールサンドともいう。カナダのアルバータ州ベネズエラのオリノコ地方に大量に埋蔵されている。一般の原油に比して,オイルサンド中に含まれる原油は比重や粘性が極端に大きいために,通常の方法では取出すことはできない。カナダのアルバータ州アサバスカの一部の露天掘りができるところでは,掘出したオイルサンドからスチームで油を溶かし出す方法が商業化されているが,他の大部分のオイルサンドはより深いところにあるため,油層内回収法を適用する必要があり,現在多くの種類の実験が試みられつつある。オイルサンドに含まれる原油だけでも 3000億 kl以上の埋蔵量があるといわれており,オイルシェールに含まれる原油とともに,新しい石油資源として期待されているが,産出コストが割高となるため採算性面で問題をかかえている。

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百科事典マイペディアの解説

オイルサンド

タールサンド,油砂とも。石油資源。重質なタール状の原油を含む砂岩・凝灰岩など。熱水処理その他の方法で原油を抽出し,若干の予備精製を行えば普通の原油に近いものが得られる。
→関連項目アルバータ[州]カナダ石油油田

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世界大百科事典 第2版の解説

オイルサンド【oil sand】

油砂,タールサンドtar sandともいい,通常の原油採取すなわち流動採取による方法では採収できない重質油を含む砂あるいは砂岩をさす。同様な高粘度重質油をヘビーオイルと呼ぶ場合があるが,これは比重API10~20゜,粘性100~1万cpであり,オイルサンドはそれより重く粘性も高いビチューメンである(1982年のUNITARコンファレンスの定義)。オイルサンド鉱床に含まれる油の原始埋蔵量は,約2兆バレルの規模といわれる。

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大辞林 第三版の解説

オイルサンド【oil sand】

原油または粘稠ねんちゆうな炭化水素類を含んでいる砂や岩。油砂ゆさ。タール-サンド。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オイルサンド
おいるさんど
oil sand

粘稠(ねんちゅう)な炭化水素類を含む砂のことをいう。以前はタールサンドとよばれていたが、炭化水素の成因および性状が有機物の熱分解により生成するタールと異なっているので、現在ではオイルサンドとよばれるようになった。オイルサンドには通常4~10重量%の油分(ビチューメン)が含まれており、この油の性質はアスファルトと類似している。
 1973年の第一次オイル・ショック以降、オイルサンドは石油にかわる化石燃料の一つとして注目されるようになった。埋蔵量のほとんどすべてはカナダのアルバータ州(確認埋蔵量1732億バレル)とベネズエラのオリノコ川北岸(採掘可能量2350億バレル)に賦存しているが、可採鉱量は埋蔵量の数分の1以下と考えられている。
 オイルサンドから得られる油分は重質粘稠であり、炭化水素以外の成分を比較的多く含有している。したがって、合成石油を得るためには、熱分解あるいは溶剤抽出、および水素化処理を施さなければならない。このような技術的問題のほかに、合成石油を製造する際に汚染物質や多くの二酸化炭素が排出されるという環境上の問題があり、なによりも生産コストが高いという欠点があった。しかし、カナダでは数十年も前から大規模な露天掘りが行われ、2009年には日産135万バレルにまで増産、さらに2020年には日産2億9000万バレルまで増産するという計画がある。また、ベネズエラでも2009年には日産約40万バレルの生産が行われている。オイルサンドはオイルシェールとともに非在来型石油と称されている。[難波征太郎]

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