出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
ギリシア神話の水の神。天空神ウラノスと大地の女神ガイアの子で、ティタン神族の一人。オケアノスは、平板な円形の大地を取り巻いて流れる大河または大洋と考えられ、地下を通じて世界のすべての河川や泉とつながっていた。つまり、オケアノスは地の果てであり、ヘスペリデスの園、エリシオンの野、怪物ゲリオン、怪女ゴルゴンなど、不思議な場所や生き物はすべてこの大河の岸辺に置かれているとされていた。しかし、やがて古代人の地理的知識が進歩すると、オケアノスの名はしだいに大西洋のみをさすようになった。オケアノスはテテュスを妻として、すべての河川と3000人の娘たち(オケアニデス)をもうけた。
[小川正広]
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…仙経の伝授の際にも,黄金を川に投じて神々と盟約をとりかわす儀式が行われた。【吉川 忠夫】 古代ギリシア人は,オケアノスという巨大な川が円盤の形をした大地の果てを環のように取り巻いており,世界中の川や泉の水はすべてそこから流れてくると信じていた。その数が3000といわれる地上の川はすべて,男神でもあるオケアノスが妹の水の女神テテュスTēthysを妻にめとって生ませた息子たちで,オケアニデスŌkeanidesと呼ばれるこれも3000人の水の精たちは,その姉妹とされていた。…
※「オケアノス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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