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オジロジカ white‐tailed deer

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世界大百科事典 第2版の解説

オジロジカ【white‐tailed deer】

アメリカの代表的な猟獣の一つで,アメリカ植民初期の開拓者や原住民にとって,肉や毛皮は重要な資源であった。偶蹄目シカ科の哺乳類カナダ南部から南アメリカ北部に分布。肩高0.8~1.1m,体長1.5~2.1m,尾長10~28cm。尾の上面は体の背側と同じ褐色,縁と下面は純白で,驚いて逃げる際には尾を上げて白斑を見せる。落葉林や林縁の,水場に近く,体を隠す茂みのある場所に2~4頭の小群で生活する。走るのが速く,時速48km,最高80km。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オジロジカ
おじろじか / 尾白鹿
white tailed deerVirginia deer
[学]Odocoileus virginianus

哺乳(ほにゅう)綱偶蹄(ぐうてい)目シカ科の動物。バージニアジカ、シラオジカともよばれる。北アメリカから南アメリカに分布する。産地により39亜種にも分けられ、大きさも亜種により差がある。頭胴長85~205センチメートル、体高55~110センチメートル、体重22~205キログラム。雄にだけある角(つの)は前方にカーブし、大きなものでは角の先端の間隔が79センチメートルもある。体色は季節によって異なり、夏毛では明るい赤褐色であるが、冬毛では暗灰褐色となる。体の下側、口吻(こうふん)、のど、目の周囲、尾の下面は白色であるが、体部に白斑(はくはん)はない。尾は10~35センチメートルあり、走るときには立てられるため、下側の白色の部分が鮮やかに目に映る。ニホンジカにみられるような臀部(でんぶ)の白斑はない。
 森林にすみ、単独もしくは小群で暮らしている。気候の暑い地方では定まった繁殖期はないが、温帯地方では発情期は11~12月で、この時期雄は激しく争う。妊娠期間は196~210日。1産2子、ときに3子を産む。子には白斑があり、体重は2.2~6.6キログラム。子は雄のほうが雌より20%ほど大きい。哺乳期間は短く、わずか1か月から2か月たらずである。寿命は15~20年。野生では11~12年とみられる。ニュージーランドやヨーロッパにも移入されている。本種に近似したオグロジカO. hemionusは名前のとおり尾先が黒色で、尾の周りに白斑があり、別名ミュールジカともいう。[増井光子]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内のオジロジカの言及

【しり(尻∥臀)】より

…シマウマは尻の縞でグレービーシマウマ,ヤマシマウマ,サバンナシマウマの3種を識別できる。オジロジカは尾が白いのではなく,尾の内側に白く長い毛があって尾を立てたときに目立つことから名を得た。大型および中型の哺乳類には臀斑という種特有の毛斑をもつものが多く,逃走するときなどに貴重な情報を送る。…

※「オジロジカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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