オタテドリ(英語表記)Rhinocryptidae; tapaculos

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オタテドリ
Rhinocryptidae; tapaculos

スズメ目オタテドリ科の鳥の総称。56種からなる。全長 10~24cm。羽色は地味で,非常に人目につきにくい。地上性で,体のわりには短く飛翔力が弱い。脚は長めでしっかりしている。興奮すると尾羽をぴんと立てることからオタテドリといわれる。中央アメリカ南部から南アメリカにのみ分布しており,常に地上近くの植物の茂みに身を隠して生活している。歩きながら,あるいは地面を足でひっかいて餌の昆虫やクモを探す。観察するのが難しく,その生態はよく研究されていない。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オタテドリ
おたてどり / 尾立鳥
tapaculo

鳥綱スズメ目オタテドリ科に属する鳥の総称。同科Rhinocryptidaeの鳥は、全長11~25.5センチメートルと小形で、丸々とした体つきをしており、足は体のわりに長く頑丈で、ミソサザイのように尾を立てる特徴がある。全体に黒や褐色のじみな羽色をしている。南アメリカに分布し、約30種いる。降雨林、低木林、草原などの地上にすみ、昆虫やクモをとって食べる。飛ぶことはほとんどない。森林にすむものは普通は単独性で、低木林や草原のものは、繁殖期以外には群れになる。地上に営巣するものが多いが、樹洞や崖(がけ)の穴などに巣をつくるものもいる。白い卵を2~4個産み、雌雄が共同で抱卵と育雛(いくすう)を行う。大きくて単調な声で鳴く。[樋口広芳]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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