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オートマトン おーとまとん

7件 の用語解説(オートマトンの意味・用語解説を検索)

ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

オートマトン

コンピューターなどの計算機の仕組みを表す数理モデルコンピューターの本質的な機能や性質の理解のために利用される。これを実現したものに、記号を書いた入力テープと、記号の読み取り装置、状態制御装置のセットがある。テープ上の記号を読み込み、状態制御装置の前の状態と照らし合わせて、内部の状態を変更していく。実用化した例としては、駅の自動改札機などがある。

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デジタル大辞泉の解説

オートマトン(automaton)

自動機械のこと。また、コンピューターなどの数学的な抽象モデル。名はギリシャ語で、自らの意志で動くものの意による。

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百科事典マイペディアの解説

オートマトン

automatonは機械仕掛の人形・動物を意味する英語だが,今日の工学では,人間のする行動のように,ある目的にかなった多少とも複雑な動作をする機械をいう。たとえば自動販売機ロボット,電卓,コンピューター自動操縦装置など。
→関連項目音声タイプライターフォン・ノイマン

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世界大百科事典 第2版の解説

オートマトン【automaton】

オートマトン理論は,1960年代初頭に,計算機科学の理論的分野を確立しようとする人々によって始められた。オートマトンという名称は,ギリシア語で〈自動的に動くもの〉のことを意味するアウトマトンに由来し,学術的な術語としてではなく軽い洒落の気持ちで名づけられたようである。現代風に言えば,電脳とか脳モデルと言ったほうがよいかもしれない。また当時,自然言語学者のチョムスキーN.Chomskyによって,自然言語を形式的に扱おうという試みがなされた。

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大辞林 第三版の解説

オートマトン【automaton】

自動的に情報処理を行う機械。また、その抽象的な機能に着目した数学的モデル。機械を、有限個の入力と内部状態とから有限個の出力を放出する機構としてとらえる。自動機械。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オートマトン
オートマトン
automaton

もとロボットと同じ自動人形の意味で,外部からの刺激に対して反応・応答・行動をすることはできるが,自己の意志はもたない。したがって盲従的な人物をいうこともある。理工学的には,入力と出力の間に明確な関数関係があり,入力 (情報) に対する認識と判断の機構をもち,適切な出力 (応答・動作) を自動的に出す機械である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オートマトン
おーとまとん
automaton

ギリシア語のautmatos(自ら動くの意)からきたことばといわれる。古くは、人や動物の動きをまねする装置のことで、やがてロボットということばで置き換えられた。現在オートマトンは、自動機械の抽象的モデルとして、情報科学の一つの研究対象をさしている。オートマトンの素材としては、思考上の計算機としてのチューリング機械(1936)、神経回路網の数学的モデル(1943)、順序回路の抽象化としての順序機械の理論(1955)などがあった。オートマトンでは、時間は0、1、2、……、t、……と不連続に刻まれ、各瞬間tにおいて、有限個の内部状態のどれかをとる。有限個の内部状態のなかには、一つの初期状態と、いくつかの最終状態があり、初期状態で動き始め、止まるのは最終状態である。チューリング機械は、升目にくぎられた、左端をもつが右方向にいくらでも長く伸びているテープと、本体と、テープ上に記号を書いたり消したり読み取ったりするヘッドという部分からなっている。この升目一つには、一つの記号が書き込めるものとする。それぞれのチューリング機械では、現在の内部状態と、見ている記号によって、次の瞬間における動作と内部状態が決まっている。動作には、現在見ている記号を他の記号に書き換える、ヘッドを右、あるいは左に升目一つ分だけ動かす、という三つがある。テープ上に、左端から有限の文字列が書かれていて、機械がこの文字列を、初期状態で左端を見、定められた規則に従って順次内部状態を変えながら三つの動作のどれかを行い、最終状態に到達すれば、最初にテープ上に書かれた文字列は、この機械によって受理されたという。チューリング機械は、所要時間と記憶容量になんらの制限を置かず、電子計算機の忠実なモデルとはいえない。そこで、時間と空間とに制限を置き、より忠実なモデルとして考えられたのが有限オートマトンあるいは単にオートマトンといわれるものである。[西村敏男]

有限オートマトン

それぞれの有限オートマトンには、有限個の入力記号が定められていて、現在の内部状態と入力記号によって、次の瞬間における出力と内部状態が決定される。ある有限の入力文字列の先頭の文字を初期状態で入力し、1文字ずつ順番に入力するとともに内部状態を変え、この文字列を読み終わったとき最終状態に到達すれば、この文字列はこのオートマトンによって受理されたという。入力記号の集合、内部状態の集合、初期状態、最終状態の集合、次の瞬間の内部状態を、いろいろ与えることによって、さまざまな有限オートマトンをつくることができる。一つの有限オートマトンが与えられると、それによって受理される文字列の一つの集合が定まる。有限オートマトンによって受理される文字列の集合を正規集合ともいう。有限オートマトンは、しばしば状態遷移図または推移図によっても表される。この有限オートマトンに、プッシュダウン・スタックという特別の記憶装置をつけた機械を、プッシュダウン・オートマトンという。一般にプッシュダウン・スタックは、入力記号と異なる記号からなる有限文字列を記憶する。この機械は、プッシュダウン・スタックに特定の初期記号を置き、初期状態で動き始める。各瞬間において、現在の内部状態と、プッシュダウン・スタックの最左端の文字と入力とによって、次の瞬間における出力と内部状態およびプッシュダウン・スタックの最左端の文字がいかなる文字列(空列の場合もある)によって置き換えられるかが決定される。機械が止まるのは、最終状態に到達したとき、あるいはプッシュダウン・スタックが空になったときである。有限文字列を読み込み、読み終わったとき機械が止まるならば、その文字列はこの機械に受理されたという。[西村敏男]

数理言語論との関係

このようにオートマトンは、1950年代の後半に入り、電子計算機の抽象的モデルとしての姿を確立した。と同時に、電子計算機のプログラム言語と、そのコンパイラ(機械語に翻訳させるためのプログラム)の作成を通じて、数理言語理論と不即不離の関係をも生じるようになり、情報科学の中心的話題の一つともなった。すなわち、ある正規文法によって生成される言語に対しては、その言語と同じ集合を受理する有限オートマトンをつくることができる。また逆に、有限オートマトンによって受理される正規集合に対しては、それと同じ言語を生成するような正規文法を与えることができる。同じことは、文脈自由言語とプッシュダウン・オートマトンの間にも成り立つ。さらに、句構造文法とチューリング機械の間にも同様の関係がある。文脈依存文法については、チューリング機械のテープの長さに、ある制限をつけた線形有界オートマトンとの間に同様の関係がある。[西村敏男]
『ホップクロフト、ウルマン著、野崎昭弘他訳『言語理論とオートマトン』(1971・サイエンス社) ▽本多波雄著『オートマトン・言語理論』(1972・コロナ社)』

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世界大百科事典内のオートマトンの言及

【オートメーション】より

…生産工程の一部または全部が,人間の手を離れて機械だけで行われることであり,autom(atic)+ationという造語法で(あるいは,autom(atic)(oper)ationという短縮法によって),1940年代のアメリカで成立したことばだとされている。アレクサンドリアのヘロン(1世紀)の作った自動人形はオートマトンと呼ばれたが,このオートマトンということばは,機械を用いた生産が人間の社会に及ぼす影響を重大な問題として考察した19世紀の思想家たちによって,機械による生産が行きつく果てをイメージさせることばとして愛好された。つまり彼らは生産機械がオートマトン(自動人形)のように,すべての加工動作を人間の手を借りないで自分でやってしまう未来を予感したのである。…

【状態遷移図】より

…通常は(有限)オートマトンの動作を表現するために用いられる図をいう。オートマトンは,ある状態qにいるとき,入力記号xを受けとるとf(q,x)なる状態に遷移する。…

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