カイザースラウテルン(その他表記)Kaiserslautern

デジタル大辞泉 「カイザースラウテルン」の意味・読み・例文・類語

カイザースラウテルン(Kaiserslautern)

ドイツ西部、ラインラント‐プファルツ州の都市名称は、12世紀にローマ皇帝フリードリヒ1世がラウター川付近に城を置いたことに由来する。13世紀に都市権を得て、続いてプファルツ選帝侯の領地となった。ライン川流域とモーゼル川流域を結ぶ街道に位置し、三十年戦争プファルツ継承戦争舞台となった。19世紀半ばに鉄道が開通し、工業都市として発展

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改訂新版 世界大百科事典 「カイザースラウテルン」の意味・わかりやすい解説

カイザースラウテルン
Kaiserslautern

ドイツ西部,ラインラント・ファルツ州の都市。人口10万0025(1999)。12世紀に皇帝フリードリヒ1世(赤髯王)の王宮(ファルツ)が置かれ,13世紀には帝国都市資格も与えられたが,のちファルツ選帝侯の領有となる。ドイツ,フランスを結ぶ交通の要地にあり,三十年戦争,ファルツ継承戦争スペイン継承戦争,またフランス革命戦争において,しばしば大きな戦いの舞台になった。19世紀以後工業都市として発展している。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カイザースラウテルン」の意味・わかりやすい解説

カイザースラウテルン
かいざーすらうてるん
Kaiserslautern

ドイツ西部、ラインラント・プファルツ州の都市。人口9万9100(2003)。プファルツの森の丘陵地帯北端、ラウター川の低地にある。ライン川沿岸地方とモーゼル川上流域(ザール地方)とを結ぶ街道の中間に位置するため、すでに9世紀に市場と税関を備えた集落ができ、13世紀に都市権を得た。19世紀中ごろに鉄道が開通し、工業化とともに市街地が拡大した。紡績ミシン・機械部品製造、自動車、鉄道車両修理など各種の工業が立地する。プファルツ地方西部の中心都市として、行政、金融、商業、教育文化の諸機能も充実している。

[朝野洋一]

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