カストリーズ(読み)かすとりーず(その他表記)Castries

デジタル大辞泉 「カストリーズ」の意味・読み・例文・類語

カストリーズ(Castries)

西インド諸島東部、小アンティル諸島中部の国セントルシア首都。セントルシア島北西部の港湾都市であり、古くから天然良港として知られる。17世紀半ばにフランス人が建設し、19世紀初頭に英国海軍の軍港が置かれた。ノーベル文学賞を受賞したD=ウォルコット生地。毎年5月に世界的なジャズ音楽祭が開かれる。

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精選版 日本国語大辞典 「カストリーズ」の意味・読み・例文・類語

カストリーズ

  1. ( Castries ) 中米、西インド諸島中の国セントルシアの首都。セントルシア島の北西岸にある港湾都市。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カストリーズ」の意味・わかりやすい解説

カストリーズ
かすとりーず
Castries

カリブ海東部、ウィンドワード諸島にあるセント・ルシアの首都。人口2301(1998)、4173(2010センサス)。都市域人口5万5000(1993)。セント・ルシア島の北西部に位置し、内陸部にまで入りこんだ湾の奥にある天然の良港である。西インド諸島における最良の港の一つで、クルーズ船寄港地となっている。1650年にフランス人によって建設され、19世紀と20世紀にはイギリス支配のもとで船の動力源として石油が使用されるようになるまで重要な給炭港であった。数回の大火にみまわれ、古い建物は少ない。とくに、1948年の火災で市街地の大部分が消失した。大火後に都市は再建され、セント・ルシアの商業の中心地となっている。

[菅野峰明]

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改訂新版 世界大百科事典 「カストリーズ」の意味・わかりやすい解説

カストリーズ
Castries

カリブ海小アンティル諸島のウィンドワード諸島に位置するセントルシア国の首都。人口4万(2001)。島の北西岸,フォルチュヌ山のふもとの狭くて深い湾に面している。完全に機械化されたカストリーズ港をもち,港町としても重要な機能を果たしている。第2次世界大戦中は,アメリカ合衆国軍事基地となっていた。近郊には政府公営の二つの空港の一つ,ビジー空港がある。
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百科事典マイペディア 「カストリーズ」の意味・わかりやすい解説

カストリーズ

セントルシアの首都。セントルシア島の北西岸に位置する港湾都市で,ポート・カストリーズとも呼ばれる。西インド諸島の最良港の一つで,主としてバナナを輸出し,カリブ海クルーズの船も寄港する。19世紀から20世紀の初期までは,イギリスの重要な石炭補給基地であった。人口2万2000人(2010)。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カストリーズ」の意味・わかりやすい解説

カストリーズ
Castries

西インド諸島東部,セントルシアの首都。ウィンドワード諸島中部,セントルシア島北西岸にある港湾都市。同国の主要港として,おもにバナナの積み出しを行なうが,サトウキビ,ラム酒,糖蜜,カカオ,ココナッツなども輸出。市を見おろす高台に要塞が残っている。近郊に空港がある。人口 6万5000(2006)。

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