カトリック運動(読み)カトリックうんどう(英語表記)movimento cattolico

世界大百科事典 第2版の解説

カトリックうんどう【カトリック運動 movimento cattolico】

イタリア史の概念で,その定義には諸説があるが,ここでは第2次大戦後発達したカトリック左派史学の見解にしたがう。運動成立の歴史的背景となったのは,フランス革命以降の教会諸特権の廃止政教分離の進行,また,それに対応する教会機構の変容,すなわち各地の司教権力の衰退教皇への中央集権化の動きである。しかし,より直接的な契機となったのは,1848年における教皇ピウス9世のイタリア独立戦争からの脱落とその後の急速な反動化だった。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のカトリック運動の言及

【イタリア】より

…この保護主義体制は諸地域の民衆の生活を圧迫し,負担を強いるものだった。民衆はこれにいろいろな形で抵抗を試みようとし,それに関連して社会主義運動とカトリック運動がしだいに力を強めてきた。政府は1887年に,工業と農業両部門の関税率を引き上げて,それまでの自由貿易政策から保護主義へと方針を転換した。…

※「カトリック運動」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

感染症指定医療機関

感染症予防法で規定されている感染症の中で、危険性が高く特別な対応が必要な感染症の患者を治療する医療施設。特定感染症指定医療機関(1・2類感染症および新感染症患者)、第一種感染症指定医療機関(1・2類感...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android