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カルガモ Anas zonorhyncha; eastern spot-billed duck

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カルガモ
Anas zonorhyncha; eastern spot-billed duck

カモ目カモ科。全長 53~63cm。雌雄同色で全身褐色,顔部は淡褐色で,2本の黒線がある。の下雨覆は白く,飛ぶとよく目立つ。は黒く,先端が黄色。脚は橙赤色。湿地,湖沼,河原などで繁殖し,ときに水辺からかなり離れたところに巣をつくることもある。マガモと近縁で,マガモや家禽のアイガモなどと自然交配し,雑種をつくることがある。北東アジアに広く繁殖分布し,北部のものは中国南部や台湾,フィリピンなどに渡って越冬する渡り鳥だが,温帯域の多くでは一年中同じ地域に暮らす留鳥である。(→ガンカモ類

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百科事典マイペディアの解説

カルガモ

カモ科の鳥。翼長27cm。他のカモ類と違ってほとんど雌雄同色で,体は暗褐色で胸は黄褐色と暗褐色の斑。日本全土,東南アジア,中国等に分布し,沼沢地や水辺の草中に営巣する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カルガモ
かるがも / 軽鴨
spotbill duck
[学]Anas poecilorhyncha

鳥綱カモ目カモ科の鳥。日本のカモ類のうち低地で夏にみられるのは本種だけであるので「ナツガモ」の俗称もある。マガモに近い東洋産の種で、日本、中国のカルガモ、鼻に小赤瘤(りゅう)のあるビルマカルガモ、インド産で鼻に大赤瘤のあるアカボシカルガモの3亜種がある。
 日本では、北部のものは冬は南に移動するが、本州中部では留鳥で水田や葦原(あしはら)などで繁殖し、秋にはイネを食害したりする。都市の公園や堀などにも飛来して越冬し、繁殖するものもある。全長約60センチメートル。黒褐色であるが羽縁は淡色で、三列風切(かざきり)外縁は白い。翼鏡には白帯がなく、飛ぶと翼下面の白色が目だつ。雌雄同色でマガモの雌に似た羽斑(はん)であるが、赤褐色みはなく暗色なのでクロガモの地方名もある。習性や声もマガモとほとんど同じで、近縁であるがその雑種は不妊性である。
 近縁で小形のマミジロカルガモA. supercilliosusのグループは、太平洋諸島からオーストラリアに、本種にかわって分布する。[黒田長久]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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