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カルビーノ カルビーノ Calvino, Italo

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カルビーノ
カルビーノ
Calvino, Italo

[生]1923.10.15. キューバ,サンチアゴデラスベガス
[没]1985.9.19. シエナ
イタリアの作家。少年時代サンレモに移り,第2次世界大戦末期のパルチザン闘争に参加した。処女作『くもの巣の小道』 Il Sentiero dei Nidi di Ragno (1947) はネオレアリズモ文学の傑作の一つ。

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百科事典マイペディアの解説

カルビーノ

イタリアの小説家。パルチザン体験に基づく処女作《蜘蛛の巣への径》(1947年)でリッチョーネ賞。ビットリーニとともに文芸誌《メナボー》を刊行。《イタリア民話集》(1956年)を編纂(へんさん)。
→関連項目ネオレアリズモ

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世界大百科事典 第2版の解説

カルビーノ【Italo Calvino】

1923‐85
イタリアの小説家。第2次世界大戦の末期に,パルチザンとして戦った体験をもとにした長編《蜘蛛(くも)の巣の小道》(1947)で世に出るリアリズムの手法によったこの作品を,C.パベーゼはいちはやく〈森の寓話〉と見抜いたが,その後,カルビーノは長編《まっ二つの子爵》(1952),《木のぼり男爵》(1957),《不在の騎士》(1959)といった幻想と寓意に満ちた作品を発表し,重苦しくのしかかる社会的現実の下で,戦後の知識人が無力感と罪悪感にさいなまれる状況を描いた。

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大辞林 第三版の解説

カルビーノ【Italo Calvino】

1923~1985) イタリアの作家。寓話ぐうわ性とリアリズムを融合させた独自の世界を切り開き、ポスト-モダン小説の先駆的存在として、世界の作家に大きな影響を与えた。代表作「くもの巣の小径」「ぼくらの祖先」「見えない都市」「パロマー」など。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カルビーノ
かるびーの
Italo Calvino
(1923―1985)

イタリアの小説家。キューバ生まれ。北イタリアサン・レモで育つ。第二次世界大戦末期にパルチザンとして戦った経験を基にした処女作の長編『蜘蛛(くも)の巣の小道』(1947)はネオレアリズモの代表的作品に数えられる。文学的にはパベーゼとビットリーニの2人を父とするといわれ、戦後社会への批判と失望とから、単なるリアリズム小説を脱却して、幻想と寓意(ぐうい)を基軸に『まっぷたつの子爵』(1952)、『木のぼり男爵』(1959)などを著し、さらに空想科学の要素も含めて『宇宙喜劇』(1965)、『見えない都市』(1972)を発表した。また、編著『イタリア民話集』(1956)は20世紀の記念碑的作品であり、読み替えの物語『宿命の交わる城』(1973)と『冬の夜に旅人が』(1979)は記号論を先取りした構成になっている。その後、文学・社会論集をまとめた『水に流して』(1980)、連作小説『パロマー』(1983)を発表。アメリカのハーバード大学における連続講義のための原稿『カルビーノの文学講義』(1988)を完成させる直前、急逝した。[河島英昭]
『河島英昭訳『イタリア民話集』上・下(岩波文庫) ▽河島英昭訳『まっぷたつの子爵』(1991・晶文社) ▽米川良夫訳『木のぼり男爵』(1995・白水社) ▽カルビーノ著、須賀敦子訳『なぜ古典を読むのか』(1997・みすず書房) ▽米川良夫訳『カルヴィーノの文学講義』(1999・朝日新聞社) ▽ベルポリーティ著、多木陽介訳『カルヴィーノの眠』(1999・青土社) ▽和田忠彦訳『水に流して』(2000・朝日新聞社)』

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世界大百科事典内のカルビーノの言及

【児童文学】より


[イタリア]
 イタリアはE.デ・アミーチスの《クオーレ》(1886)とコロディC.Collodiの《ピノキオ》(1880)によって新風をおくったが,ヌッチョE.Nuccioのするどい童話と,ロダーリG.Rodariの《チポリノの冒険》(1951)もめだっている。イタリアの民話を集大成して児童文学に接近したI.カルビーノの《マルコバルドさんの四季》(1963)も見逃せない。ゴッタS.Gottaの冒険小説は戦時中からつづき,マンツィA.Manziの動物物語は新しい収穫といわれる。…

【メナボ】より

…イタリアの文学雑誌。E.ビットリーニI.カルビーノと連携して,1959年に,トリノのエイナウディ社から創刊した。ビットリーニは総合文化雑誌《ポリテークニコ》(1945‐47)と文学叢書《ジェットーニ》(1951‐58)の編集を通じて,ファシズムとレジスタンスを経た戦後のイタリア社会における文学や文化の責務を問いつづけてきたが,60年代を目前にして,高度産業化社会および国際化社会における新しい文学の責務を追究すべきことを痛感し,その拠点として,《メナボ》誌の発刊に踏み切った。…

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