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カワガラス Cinclus pallasii; brown dipper

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カワガラス
Cinclus pallasii; brown dipper

スズメ目カワガラス科。全長 21~23cm。全身暗褐色。和名とは違い,カラスの仲間ではない。尾は短めで姿がずんぐりしている。分布はカザフスタンアフガニスタン北部からヒマラヤ地方を経てインドシナ半島北部,ユーラシア大陸東部,ロシア南東部まで及ぶ。平地から亜高山帯までの河川急流域にすみ,滝の陰,堰堤の水抜き口の奥など水が流れ落ちる裏側や,水しぶきのかかる川岸の物陰などにコケなどを用いて球形の巣をつくる。スズメ目では特異で,はばたいて潜水し,水底をはって進む。カワゲラ類トビケラ類カゲロウ類など水生昆虫の幼虫や亜成虫,魚卵,小魚などをとる。日本では北海道から屋久島まで全国に生息する。なおカワガラス科 Cinclidaeは 1属 5種からなり,ユーラシア大陸,日本,サハリン島千島列島,南北アメリカ大陸に分布する。生態は本種に似て,山地渓流に生息する。

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百科事典マイペディアの解説

カワガラス

カワガラス科の鳥。翼長10cm。ミソサザイに似るがはるかに大きく,全身暗褐色。アジア東部に広く分布し,日本では全国の渓流や山地の湖にすむ。水面すれすれに低く飛び,水中を泳いで水生昆虫などを食べる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カワガラス
かわがらす / 川烏・川鴉
dipper

広義には鳥綱スズメ目カワガラス科に属する鳥の総称で、狭義にはそのうちの1種をさす。同科Cinclidaeはユーラシア、南・北アメリカに4種が分布する。全長14~22センチメートル、全体に黒褐色であるが、頭の上と腹が白いものもある。いずれも渓流にすみ、滝の裏側や岩の間にコケを用いて営巣する。
 種としてのカワガラスCinclus pallasiiはヒマラヤやアフガニスタン以東のアジアに分布しており、日本でも全国的に生息している。全身黒褐色で、全長22センチメートル。短い尾を振りながら、岩の上を跳んだり、水に潜り底を歩いたりして、川の中の昆虫などをとらえる。夏季は標高1500メートルほどの渓流にもいるが、冬季には下流へ下ることが多い。他種よりも早くからさえずり始め、繁殖開始も早く2、3月からであり、4~6個の白色の卵を産む。[柳澤紀夫]

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