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カワラバト カワラバトColumba livia; rock dove

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カワラバト
Columba livia; rock dove

ハト目ハト科。全長 29~37cm。家禽化された伝書バトやレースバトの原種。家禽化されたものが野生化したものをドバトと呼ぶ。羽色は頭部,胸,腹は灰青色で,頸や背の翼沿いは金属光沢があり,黄色や緑色,紫褐色の光沢を放つ。肩や雨覆羽は灰色で,2本の黒い帯がある。風切羽と尾羽の先端部は黒く,腰は白い。家禽化されたものの羽色は多様である。ヨーロッパ西部,南部,北アフリカから南アジアに分布する。おもに岩崖のある海岸地帯と山地に生息し,岩崖の棚状部,建物の梁脚などに営巣する。家禽では多くの品種がつくられている。ドバトアメリカ合衆国オーストラリアヨーロッパから中央アジア東アジア,日本など多くの国に生息する。原種の営巣生態が遺伝しており,ビルや橋の下の棚状部などに巣をつくる。そのため各地の都会でハトの糞などの害が問題となっている。

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百科事典マイペディアの解説

カワラバト

ハト科の鳥。家禽(かきん)のドバトの原種で,翼長23cm。体は灰色で頸と上胸には緑と紫の金属光沢がある。ユーラシア大陸南部および北アフリカに分布。海岸の断崖等にすみ,岩のすき間に巣を作る。
→関連項目伝書バトハト(鳩)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カワラバト
かわらばと / 河原鳩
rock dove
[学]Columba livia

鳥綱ハト目ハト科の鳥。伝書鳩、ストラッサーほかの食用鳩など、飼育下で500種以上もの品種を生んだ原種である。野生の系統は、イギリスから、地中海沿岸、北アフリカ、アラビア西アジアインドヒマラヤまで、また中国の渤海(ぼっかい)内陸部にも自然分布し、大西洋のアゾレス諸島などには人為的に移された。海岸の崖(がけ)や岩山を好み、岩の割れ目に小枝と枯れ草で皿形の巣をつくり、2卵を産む。雌雄が交代で抱卵する。いったん形成されたつがいは、一方が死ぬまで続き、繁殖期でないときにもいっしょに生活する。草の種子を採食する。全長約33センチメートル、全身灰青色で、頸(くび)には金属光沢がある。腰は白く、翼に2本、尾の先端に1本の黒い帯があるのが特徴である。一度飼育されて伝書鳩などの品種になったものがふたたび野生化したものをドバト(堂鳩)とよび、さまざまな羽色の変化がある。ドバトは都会のビルや橋桁(はしげた)などに巣をつくり、カワラバトとも自由に交雑し子孫を残す。このためヨーロッパでは本来の野生の系統のものが減ってしまった。日本にいるものはすべてドバトである。[竹下信雄]

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世界大百科事典内のカワラバトの言及

【伝書バト(伝書鳩)】より

…鳥綱ハト目ハト科のカワラバトColumba liviaが,方向感覚,帰巣性に優れ,長距離飛行の能力が高く,また飼養が容易なことに着目して,通信に利用するため家禽(かきん)化したものをいう。第2次世界大戦直後までは軍用に多用されたので軍用鳩とも呼ばれた。…

【ドバト(土鳩∥鴿)】より

…飼育改良されたハトの総称(イラスト)。祖先はハト目ハト科のカワラバトC.livia(河原鳩。英名rock dove)といわれている。…

【ハト(鳩)】より

…羽毛が密で抜けやすいのは,猛禽(もうきん)類に襲われたときに,羽毛だけ残して,体はつかまらずに逃れるためだといわれている。羽色はさまざまで,熱帯地方のアオバト(イラスト)やキンバトのように色鮮やかなものから,カワラバトのように灰色のくすんだものまである。雄はふつう雌よりやや色がはでだが,北半球では雌雄同色のものも少なくない。…

※「カワラバト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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