起死回生(読み)キシカイセイ

デジタル大辞泉 「起死回生」の意味・読み・例文・類語

きし‐かいせい〔‐クワイセイ〕【起死回生】

滅びかけているものや絶望的な状態のものを、立ち直らせること。「起死回生の策を講じる」
[類語]蘇る蘇生復活再生生き返る更生回復回天再興中興復興復旧復元還元復調復帰カムバックリバイバル再起返り咲く息を吹き返す

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精選版 日本国語大辞典 「起死回生」の意味・読み・例文・類語

きし‐かいせい‥クヮイセイ【起死回生】

  1. 〘 名詞 〙 死にかかっている病人を生きかえらせること。転じて、滅びかかっているものや事業などを、再びよみがえらせること。また、そういうものが再び生きかえること。
    1. [初出の実例]「百病を療治し起死回生(キシクヮイセイ)の功をたてたる扁鵲(へんじゃく)」(出典翁問答(1650)下)
    2. 「ギリギリに追ひ詰められた人達を起死回生せしむる力もない癖に」(出典:零落者の群(1950)〈上林暁〉)

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四字熟語を知る辞典 「起死回生」の解説

起死回生

死にかかっている病人を再び生きかえらせること。転じて、滅びかかっているものや事業などを、再びよみがえらせること。また、そういうものが再び生きかえること。

[活用] ―の策。

[使用例] 日本人は、真珠か何かの力で、起死回生の法を、心得ているそうであるが、それもマルコ・ポオロの嘘らしい[芥川龍之介煙草と悪魔|1916]

[使用例] 私は今まで永々と、幼時からの記憶の無力について述べて来たようなものだが、突然よみがえった記憶が起死回生の力をもたらすこともあるということを言わねばならぬ[三島由紀夫金閣寺|1956]

[解説] 「起死」は今にも死にそうなものを生き返らせること。「回生」は死んだものを生き返らせること。同じような意味合いの語を重ねて強めた表現

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