強心薬(読み)きょうしんやく

百科事典マイペディアの解説

強心薬【きょうしんやく】

心臓の機能不全を回復させる薬剤。カンフル系製剤(カンフル,ビタカンファー),ジギタリス系製剤(ジギタリス葉,ジギコリン),ストロファンツス系製剤,カフェイン系製剤(アンナカ),合成強心剤など。
→関連項目興奮薬サポニン心臓弁膜症心内膜炎心不全ストロファンチンスパルテイン敗血症

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世界大百科事典 第2版の解説

きょうしんやく【強心薬 cardiotonic】

心筋の収縮力を高める薬物をいい,種々の原因で心臓の機能が低下している場合に用いる。狭義には心筋に直接作用して収縮力を高める薬物を指すが,広義には末梢血管に作用したり,中枢神経系への作用を介して間接的に心機能を高める薬物も含める。心筋に直接作用する強心薬には次のようなものがある。
[強心ステロイド]
 ゴマノハグサ科の植物であるジギタリスの葉,キョウチクトウ科の植物ストロファンツスの種子,ユリ科の植物カイソウ(海葱)Urginea maritima Bakerなどの生薬が強心作用を示すことは古くから知られていた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

強心薬
きょうしんやく

心臓の衰弱や機能不全に際し心収縮力を増強しその回復を図る薬剤をいうが、広義には心臓以外の末梢(まっしょう)血管系または中枢神経系に作用して機能不全を正常に戻す薬剤も含めていうこともある。ジギタリス製剤、プロスシラリジン、G‐ストロファンチンなどの強心配糖体およびアミノフィリン、ジプロフィリンなどのキサンチン誘導体が代表的薬剤で、強心作用のほか利尿作用もある。このほか、アドレナリン、イソプレナリンなどのカテコールアミン類も心収縮力の増強作用があるので、強心薬としても使われる。なお、生薬(しょうやく)のセンソをはじめ、植物のオモト、スズラン、キョウチクトウなどには強心作用をもつ配糖体が含まれている。[幸保文治]

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世界大百科事典内の強心薬の言及

【心臓薬】より

…心臓に作用する薬物を総称して一般に心臓薬というが,この名称は薬理学では用いられない。その中身は大別して強心薬,抗不整脈薬,狭心症治療薬である。
[強心薬]
 種々の原因で心臓の機能が低下している場合に,心筋の収縮力を高める目的で用いる。…

※「強心薬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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