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キアゲハ Papilio machaon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

キアゲハ
Papilio machaon

鱗翅目アゲハチョウ科のチョウ。前翅長 40~60mm。翅は黄と黒のまだらで,後翅の外縁内側の黒色帯に青色斑が並び,後角部には赤色紋がある。尾状突起は長い。アゲハに似るが,翅の黄みが強く,前翅基部が三角形状に黒い。幼虫セリ科の植物を食べて成育し,シシウド,セリ,ボウフウなどの野生種ニンジンミツバパセリなどの栽培種などにみられる。成虫は年3~4回発生する。春型は夏型より小型で淡色。北海道以南屋久島までの日本各地に普通で,ユーラシア大陸の寒帯から暖帯,北アメリカ北部に広く分布する。日本産は亜種 P. m. hippocratesという。

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百科事典マイペディアの解説

キアゲハ

鱗翅(りんし)目アゲハチョウ科の1種。開張春型90mm,夏型120mm内外。黄色で黒条がある。日本全土のほか北半球の温帯と寒帯に広く分布し,地方変異が多い。幼虫はセリ,ミツバ,ニンジンなどセリ科植物の葉を食べ,蛹(さなぎ)で越冬

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世界大百科事典 第2版の解説

キアゲハ【Papilio machaon】

鱗翅目アゲハチョウ科の昆虫(イラスト)。イギリスからユーラシア大陸を経て,アラスカまで広く分布し,日本では全国の海岸から山地までもっともふつうに見られる。開張9~12cm。黄色の地に濃淡の黒い斑紋がある。アゲハチョウに似ているが黄色みが強いのでこの名がついた。幼虫の食草がニンジン,セリ,ミツバ,パセリなどのセリ科植物であるため,市街地や樹林中には少なく,明るい開けた環境に多い。活発に飛び,各種の花に飛来し,山地のものでは雄が山頂に好んで集まる習性がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

キアゲハ
きあげは / 黄揚羽
swallowtail
[学]Papilio machaon

昆虫綱鱗翅(りんし)目アゲハチョウ科に属するチョウ。北アフリカ、ヨーロッパから東アジアにかけて、さらにアメリカ北部に分布し、アゲハ属Papilioのなかではもっとも広い分布圏をもつ種である。日本では吐(とから)列島以北、北海道まで各地に普通。はねの開張90~120ミリメートル程度。普通のナミアゲハに斑紋(はんもん)がよく似ているが、一般にはねの地色は黄色みが強く、前ばね表面の中室に条がないことによって容易に見分けられる。寒冷地では年1回、暖地では通常年2、3回の発生。多くのアゲハ属の種が森林性であるのに対して、本種は草地を好み、その上を敏活に飛ぶ。幼虫の食草は各種のセリ科植物、野生のもののほか、植栽されたニンジン、ミツバ、パセリ、セロリなどを食害するので害虫とされることもある。ときにミカン科植物にもつく。[白水 隆]

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