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キリハシ キリハシGalbulidae; jacamars

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

キリハシ
Galbulidae; jacamars

キツツキ目キリハシ科の鳥の総称。18種からなり,中央アメリカ南アメリカに分布している。全長 14~34cm。は錐(きり)のように細長くとがり,また,尾羽も長く,スマートな体形をしている。多くの種は,背面が金属光沢のある青や緑の羽毛に覆われていて美しい。雌の羽色は雄に似ているが,一般に雄のほうが鮮やかである。熱帯の森林に生息し,留まった枝から飛び出して昆虫類をとる。土手などに横穴を掘り,その奥に産卵し繁殖する。樹上のシロアリの巣に穴を掘る種もある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

キリハシ
きりはし / 錐嘴
jacamar

鳥綱キツツキ目キリハシ科に属する鳥の総称。この科Galbulidaeの仲間は、アメリカハチクイまたはゴシキドリモドキとよばれたこともある。南メキシコから南ブラジルにかけて熱帯アメリカの主として低地の常緑樹林に約15種が生息する。全長約13~30センチメートル。大半の種は上面が美しい金属光沢を有し、嘴(くちばし)が細長くとがっていて、大きなハチドリという印象を受ける。まったくの昆虫食で、普通は枝にじっと止まっていて、飛んでくるチョウやトンボを見張り、みつけるとすばやく飛び立ってそれを空中でとらえ、枝に戻って食べる。単独か雌雄で暮らし、土の崖(がけ)や急斜面などに、奥行が数十センチメートルで入口の径が数センチメートルの巣穴を、雌雄で掘って繁殖する。樹上のシロアリの巣に巣穴を掘ることも知られている。1腹の卵数は2~4個で、雌雄で約3週間抱卵する。育雛(いくすう)も雌雄で行うが、スズメ目の鳥と異なって、雛(ひな)の糞(ふん)を運んで捨てることはないといわれる。[浦本昌紀]

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