ギニョール(英語表記)guignol

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ギニョール
guignol

指人形によって演じるフランスの人形芝居。元来はその主人公の人形の名前。コメディア・デラルテプルチネッラにフランス的ユーモアを加味して,人形遣い L.ムールゲ (1744~1844) が考案したといわれる。 18世紀末に現れ,特に 1890年代から 1900年代にかけて,パリのモンマルトル界隈で人気があった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

大辞林 第三版の解説

ギニョール【guignol】

指人形の一。人形の袋状の胴体に手を入れ、指を首と両腕の部分にさし込んで操る。また、その人形を用いた人形劇。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ギニョール
ぎにょーる
guignolフランス語

人形劇の一形式で、手袋式片手遣い人形。人形の首を人差し指、両手を親指と中指(または小指)で動かすものが多いが、指の使い方は多様である。本来は、フランス革命後リヨンに生まれた民衆的手遣い人形劇の主役の名前だが、その人気がいつか手遣い人形の代名詞となった。パンチpunchも同じくイギリスの伝統的手遣い人形劇の主役の名前で、手遣い人形hand puppetの代名詞でもある。袱紗(ふくさ)人形、手人形などの名称でよばれる日本の伝統的手遣い人形は、首の下の短い棒を人差し指と中指で挟んで動かすものが多い。イタリアではブラッティーノ、中国では布袋戯(プータイシー)、ブラジルではマムレンゴなど各民族で多様な名称がある。[川尻泰司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

ギニョール

〘名〙 (guignol)
① あやつり人形の一種。人形の胴体の中に手をいれて指であやつるもの。手人形。
※われ深きふちより(1955)〈島尾敏雄〉「いろいろな人間のタイプのギニョール人形のように」
② ①の人形を用いた人形劇。ギニョール芝居。
※『 Cocu 』のなげき(1925)〈武林無想庵〉オルネエ・グレエ・オー・ルー「ギニョルを見たり、〈略〉木馬へのったり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

檄を飛ばす

自分の主張や考えを広く人々に知らせ同意を求める。また、それによって人々に決起を促す。飛檄。[補説]誤用が定着して「がんばれと励ます」「激励する文書を送る」という意味でも用いられる。文化庁が発表した「国...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android