ギブソン(Elenor Jack Gibson)(読み)ぎぶそん(英語表記)Eleanor Jack Gibson

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ギブソン(Elenor Jack Gibson)
ぎぶそん
Eleanor Jack Gibson
(1910―2002)

アメリカの心理学者。イリノイ州の生まれ。コフカによるゲシュタルト心理学の影響が強かった時代のスミス・カレッジに学ぶ。プリンストン大学学位を得た直後に来校した24歳のJ・J・ギブソンの影響を受けて実験心理学に興味をもち、まもなく彼と結婚。1938年エール大学でC・L・ハルの指導のもとに行った般化分化の研究によって学位をとる。1940年母校の助教授を経て第二次世界大戦後は夫とともにコーネル大学に移り、知覚の学習や発達についての関心から視覚的断崖(だんがい)visual cliffの実験を行った。その後も読字に関する研究などがある。

[宇津木保 2018年7月20日]

『E・J・ギブソン著、小林芳郎訳『知覚の発達心理学』2冊(1983・田研出版)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例