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ギブソン Gibson, Edmund

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ギブソン
Gibson, Edmund

[生]1669
[没]1748.9.6.
イギリス国教会の主教,神学者。オックスフォード大学に学んで聖職につき,1716年にリンカーンの主教,23年から 48年までロンドンの主教をつとめる。その間にギブソンは自分も属している高教会派の司祭たちをハノーバー王家と和解させることに尽力した。理神論に反対し,メソジストの過度の敬虔主義を戒めた。イギリス国教会法の学者で,著書には"Codex iures ecclesiastici Anglicani" (2巻,1713) などがある。

ギブソン
Gibson, John

[生]1790.6.19. ウェールズ,ジッフィン
[没]1866.1.27. ローマ
イギリスの彫刻家。新古典主義の代表者の一人。 1817年にイタリアに渡り A.カノーバに学ぶ。彩色彫刻に特徴がある。主要作『ゼフュロスプシケ』 (1816) ,『マルスキューピット』 (19) ,『彩色ビーナス』 (51~55) 。

ギブソン
Gibson, Thomas Milner

[生]1806.9.3. トリニダッド
[没]1884.2.25. アルジェリア
イギリスの政治家。 1839年保守党から自由党に転じ,マンチェスター選出の下院議員として R.コブデン,J.ブライトらとともに「穀物法」廃止に尽力。 46~48年商務院副総裁,59~66年同総裁。

ギブソン
Gibson, Wilfrid Wilson

[生]1878.10.2. ノーサンバーランド,ヘクサム
[没]1962.5.26. サリー,バージニアウォーター
イギリスの詩人。幼時より詩作を始め,生涯文筆に専念。 1897年『スペクテーター』に初めて作品を発表。 1902年に処女詩集『山の恋人たち』 Mountain Loversを出す。いわゆるジョージ朝詩人の一人として,日常的題材を好んで扱い,また故郷の風物を描く。『詩集』 Collected Poems 1905-25 (1926) ,『島』 Islands (32) ,『島の雄鹿』 The Island Stag (47) など。ほかに『日々の糧』 Daily Bread (10) などの戯曲もある。

ギブソン
Gibson, William

[生]1914.11.13. ニューヨーク
アメリカの劇作家。中西部の弁護士と奔放なニューヨーク娘のロマンスを描いた『ふたりでシーソー』 Two for the Seesaw (1958) でブロードウェーにデビュー。代表作は,少女時代のヘレン・ケラーとその家庭教師アン・サリバン・メイシーの葛藤を感動的に描いた『奇跡の人』 The Miracle Worker (59) 。

ギブソン
Gibson, William Hamilton

[生]1850.10.5. アメリカ,コネティカット,サンディホック
[没]1896.7.16. アメリカ,コネティカット,ワシントン
アメリカの挿絵画家,文筆家,博物学者。きわめて正確な写実による花や昆虫の絵で知られる。白黒画が多く色彩を用いることは少い。ろうの造花にもすぐれた。

ギブソン
Gibson, Althea

[生]1927.8.25. サウスカロライナ,シルバー
[没]2003.9.28. ニュージャージー,イーストオレンジ
アメリカ合衆国のテニス選手。全仏選手権大会(1956。→全仏オープン),ウィンブルドン選手権大会(1957,1958),全米選手権大会(1957,1958。→全米オープンテニス選手権大会)の女子シングルスで黒人選手として初めて優勝,テニスの世界で肌の色の壁を打ち破った。ニューヨークで育ち,1942年アフリカ系アメリカ人選手を対象とするアメリカ・テニス協会 ATA主催の大会でトーナメント初優勝。フロリダ農業機械大学(1953理学士号取得)に通うかたわら,黒人選手として初めて 1950年に全米選手権,1951年にはウィンブルドン選手権に出場した。長身で筋肉質の体をいかした力強いサーブ・アンド・ボレーを武器に,1950年代後半の女子テニス界に君臨した。

ギブソン
Gibson, Mel

[生]1956.1.3. ニューヨーク,ピークスキル
アメリカ合衆国生まれのオーストラリアの映画俳優,監督,制作者。フルネーム Mel Columcille Gerard Gibson。12歳のときに家族でオーストラリアに移住。1974年オーストラリア国立演劇学院に入学し,在学中に映画デビュー。卒業後の 1977年南オーストラリア州立劇団に入団。1979年『マッドマックス』Mad Maxに主演。『ティム』Tim(1979)でオーストラリア映画協会賞主演男優賞を受賞。1981年の戦争映画『誓い』Gallipoliでも同賞を受賞した。『マッドマックス2』Mad Max 2(1981)で一躍国際的スターとなり,『マッドマックス/サンダードーム』Mad Max Beyond Thunderdome(1985)や「リーサル・ウェポン」シリーズでスターの地位を確立。『危険な年』The Year of Living Dangerously(1982),『ハムレット』Hamlet(1990)も高く評価された。1993年の監督デビュー作『顔のない天使』The Man Without a Faceにみずから主演。次いで監督した『ブレイブハート』Braveheart(1995)はアカデミー賞の作品賞と監督賞を含む 5部門に輝いた。2004年の『パッション』The Passion of the Christは興行的には成功したが,反ユダヤ,暴力礼賛,史実にそっていない,などという批判も浴びた。2006年の監督作品『アポカリプト』Apocalyptoではマヤ帝国の滅亡を描き,台詞にマヤ語を用いた。

ギブソン
Gibson, William

[生]1948.3.17. コンウェー,サウスカロライナ
アメリカ合衆国のSF作家。フルネーム William Ford Gibson。サイバーパンク運動の第一人者。 1967年高校中退後カナダに旅行し,そのまま住みつきブリティシュコロンビア大学を卒業,学位を取得。『JM』 Johnny Mnemonic (1981,1995映画化) など初期作品の多くは『オムニ』 Omniに掲載された。 1984年,最初の長編小説『ニューロマンサー』 Neuromancerを発表。 22世紀の情報泥棒がグローバルコンピュータネットワークのマトリックスに侵入し企業管理社会と戦う物語で,ネビュラ賞やヒューゴー賞などを総なめにし,サイバーパンクのさきがけとして評価を確立。ギブソンの造語「サイバースペース」は,「コンピュータがつくり出した現実」を意味するバーチャル・リアリティを先取りしたものとなり,その世界観は『カウント・ゼロ』 Count Zero (1986) ,『モナリザ・オーヴァドライヴ』 Mona Lisa Overdrive (1988) へと続いた。ビクトリア朝のイギリスが舞台の『ディファレンス・エンジン』 The Difference Engine (1990,ブルース・スターリングと共著) を経て,『バーチャル・ライト』 Virtual Light (1993) で再びサイバースペース小説に回帰。ほかに,東京を舞台にした『あいどる』 Idoru (1996) ,『フーチャーマチック』 (原題『All Tomorrow's Parties』,1999) など。

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百科事典マイペディアの解説

ギブソン

カナダ生れの米国のSF作家。電脳空間と呼ばれるコンピューター網の世界を舞台にハッカーたちの行動を独特の文体と近未来風俗によって描いた《ニューロマンサー》(1984年)で一躍脚光を浴び,〈サイバーパンク〉SF作家の草分け的存在となる。

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世界大百科事典内のギブソンの言及

【カクテル】より

…またエキストラドライマチーニは材料,グラスともに冷やしておき,まずドライベルモットを氷の上から注ぎ,軽くかき回してから氷を残して水分を捨て,その上からジンを注ぎ手早くステアする。オリーブのかわりにパールオニオンと呼ぶ豆粒大のタマネギを使うとギブソンとなる。 フロリダアルコール分なしのカクテル。…

※「ギブソン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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