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クエ Epinephelus bruneus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クエ
Epinephelus bruneus

スズキ目ハタ科の海水魚。全長 1mに達する。茶褐色の地に 6~7条の斜めの黒褐色帯をもつが,老成するとしだいに消失する。沿岸魚で,おもに釣りによって漁獲される。幼魚潮だまりにも見られる。ハタ類のなかでは最も美味とされる。南日本,中国,フィリピンに分布する。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

クエ

1キロ当たり1万円以上するものもある高級魚。深海にすみ天然ものの漁獲高は少ない。御前崎市の県温水利用研究センターは、浜岡原発の温排水を利用してクエの孵化から育成までの「完全養殖」に全国で初めて成功。「御前崎クエ料理組合」もつくられ、冬の味覚になっている。小ぶりだが値段が手頃で、鮮度がいいのが売り。年間約2千~4千匹が養殖される。

(2012-03-21 朝日新聞 朝刊 静岡 1地方)

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百科事典マイペディアの解説

クエ

ハタ科の魚。老幼で斑紋が非常に異なり,成魚はマハタと区別しにくい。全長80cmに達する。本州中部〜東シナ海まで分布し,沿岸性。磯釣の対象魚として人気があり,肉は白く刺身,ちりなべなどにして賞味される。
→関連項目モロコ

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世界大百科事典 第2版の解説

クエ【Epinephelus moara】

スズキ目ハタ科の海産魚(イラスト)。クエという呼称はもとは高知県,大阪府,和歌山県などで使われていたもので,三重県二木島でクエマス,和歌山県でキョウモドリ,下関でアラと呼ぶ。また,高知県では本種の幼魚をアオナまたはイギスと呼ぶ。ハタ類の中では大きいほうで,全長80cmに達する。本州中部以南,東シナ海,台湾に分布している。体色は淡い黄褐色で,体側にやや斜めに走る6本の褐色横帯があり,その前方の2本は途中で前方に曲がり,眼を通る。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クエ
くえ / 九絵
kelp grouper
[学]Epinephelus moara

硬骨魚綱スズキ目ハタ科に属する海水魚。南日本から台湾、南シナ海に分布し、沿岸の岩礁にすむ。全長1メートルに達し、体はやや長く側扁(そくへん)する。体側には斜め上方に走る黒褐色の雲状帯が6条あり、初めの2帯は途中で前方に曲がる。老成魚では、これらの横帯は不明瞭(ふめいりょう)となり、近縁種のマハタの老成魚と判別がむずかしいが、マハタには前鰓蓋骨(さいがいこつ)の下縁に鋸歯(きょし)があるので区別できる。群れをなさず、岩礁域の岩穴に単独ですむ。昼間は穴の中にいるが、夜間はエビ、カニ、魚など餌(えさ)を求めて活動する。外敵を恐れない魚で、ダイバーの近くにも寄ってくる。産卵期は6月ごろで、9~10月に全長20ミリメートルぐらいの幼魚が潮だまり(タイドプール)で採集される。幼魚は成魚とは形態が異なり、第2背びれ棘(きょく)、腹びれ棘が長く、また前鰓蓋骨のすみにも長い1棘がある。これらの棘(とげ)は成長につれて目だたなくなる。おもに釣りで漁獲され、老成魚はモロコとよばれて、大物釣りの対象として人気がある。肉は白身で、洗いや刺身にして美味である。[片山正夫]

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