コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

クライオトロン クライオトロン cryotron

4件 の用語解説(クライオトロンの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クライオトロン
クライオトロン
cryotron

論理素子 (ロジック IC) の1種。超伝導性を示す金属は温度を下げていくと,絶対零度に近いある温度 (遷移温度) で電気抵抗が突然0になり (これを超伝導状態という) ,これに外部から磁界を加えるとある大きさの磁界 (臨界磁界) で超伝導状態が破壊されて常伝導状態となって電気抵抗が生じる。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

クライオトロン(cryotron)

金属、例えばタンタルニオブ超伝導性が磁場によって変化することを利用して、継電器または増幅器を作動させる装置。小型で電力消費が極少ですむ。薄膜状のものは集積回路としてコンピューターの開閉素子に応用。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

クライオトロン

超伝導を利用した論理演算素子タンタル,スズ等の金属を転移温度以下に冷やすと超伝導を起こして電気抵抗が0になるが,これに磁場をかけ,磁場を次第に増大していくと,ある強さに達したところで超伝導が破れ,突如として電気抵抗が出現する。
→関連項目薄膜

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クライオトロン
くらいおとろん
cryotron

超伝導状態における永久電流を利用したコンピュータ用のスイッチング素子。1956年にマサチューセッツ工科大学バックD. A. Backが、この素子で記憶装置などを構成すれば、超伝導コンピュータができることを提案し、極低温cryogenicsで動作することから、それにちなんでcryotronと名づけられた。
 最初のクライオトロンは、タンタル線の周りにニオブ線を巻き付けたもので、ニオブ線に流れる電流がある値を超えると、電流の発生する磁界によってタンタル線が超伝導から常伝導状態に転移する。タンタル線が用いられるのは、タンタルの臨界温度(絶対温度で4.5K)がニオブの臨界温度(絶対温度で9.3K)より低く、常伝導状態に転移しやすいことによる。タンタル線にゲート電流を通じておけば、タンタル線はゼロ電圧、あるいは有限電圧のどちらかの状態をとることになるので、簡単な構造でもスイッチング素子として機能する。しかし巻線を用いているので、インダクタンスが大きくなり、スイッチング時間を50マイクロ秒より短くできなかった。その後、スイッチング素子を短くするために薄膜形のクライオトロンが考案された。しかし薄膜形も転移に伴う潜熱の熱伝導の時間が問題となり、スイッチング時間は14~40ナノ秒を要した。この値は半導体素子のスイッチング時間より遅く、しかも液体ヘリウム温度(絶対温度で4.2K)に冷却するコストを考えると、他の半導体素子に比べて実用的な優位さはなく、一時は大きな話題をよんだが、製作は立ち消えになった。[川邊 潮]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

クライオトロンの関連キーワード論理素子ロジック基本論理演算素子ロジックアイシー論理演算素子イラストロジックイラストロジックSpecialお絵かきロジック神のロジック・人間のマジックロジックパラダイス

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone