クリシュナムルティ(英語表記)Krishnamurti, Jiddu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クリシュナムルティ
Krishnamurti, Jiddu

[生]1895.5.12. アンドラプラデーシュ,マンダナパール
[没]1986.2.17. カリフォルニア,オーハイ
インドの宗教哲学者,思想家。イギリス領インド植民地政府の官吏 (最上層バラモン出身) の第8子として生れる。熱心な神智協会の信者だった父の影響のもとで育ち,12歳のとき,同協会指導者の A.ベサントから「東方の星修道会」の首座 (仏陀の化身) に任命された。 1909年に神智協会の国際的な拠点であったアディアール (マドラス近郊) に移住。その後,イギリス,フランス,アメリカで修行を積み,21年に帰国。 29年,あらゆる権威や称号も否定されるべきだと考えて同協会を解散。清貧に心身をゆだねる生活をおくるなかで,国家や宗教に依存するのではなく自己精神の絶対的な自立こそが人間を真理 (自由,愛,平和) へ導くという教義を生み出した。主著『生と覚醒のコメンタリー』 Commentaries on Living (1956) ,『生の全体性』 The Wholeness of Life (79) ,『真理の種子』 Truth and Actuality (80) 。

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クリシュナムルティ

南インド出身の国際的な宗教者,哲学者。最初は神智学協会と関係したが後に離れ,米国を本拠として世界各地で講演・出版活動を続けた。〈真理は道なき大地にあり,そこに到達できるのはいかなる宗教や教派でもない〉として,真理の探求に形式を持ち込むことを否定。真理の探究や実現に重要なのは〈物事をあるがままに直視し,自覚により自らの置かれた状況を凝視すること〉として,人間の哲学,宗教性の向上を訴え続けた。現代インドを代表する世界的思想家とされた。

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