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クリストゥス Christus, Petrus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クリストゥス
Christus, Petrus

[生]1420頃.ヘント近郊
[没]1472頃.ブリュージュ
初期フランドル画家。 J.アイク弟子ならびに助手で,作品はしばしば師と混同される。アイクの死後,師の跡を継いでブリュージュの聖ルカ画家組合員となる (1444) 。作品『若い婦人の肖像』 (46頃,ベルリン,ダーレム美術館) ,『仕事場の聖エリギウス』 (49,メトロポリタン美術館) など。作風は日常性,現実主義を基調としており,16世紀風俗画の先駆をなす。

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百科事典マイペディアの解説

クリストゥス

フランドルの画家。ヤン・ファン・アイクの弟子として出発し,空間表現を絵画に実現し,対象の立体的効果の表現にもすぐれた。感情表出を極力抑えた静かな雰囲気の宗教画と,半身像形式による肖像画に傑作が多い。

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世界大百科事典 第2版の解説

クリストゥス【Petrus Christus】

1410ころ‐73
フランドルの画家。ヤン・ファン・アイクの弟子。師の没後,彼の工房の後継者として未完成作品の制作に従事。1444年ブルージュの自由親方に登録。彼はこれまでファン・アイク,フレマールの画家ファン・デル・ウェイデンの影響を受けた追随者と考えられていた。しかし今日では,水平線や消失点をもとめ,フランドル絵画において新しい遠近空間を発展させた点で評価されている。またネーデルラント絵画史上,初めて現実の室内空間の中で(従来は抽象的な背景),半身像の肖像を描いた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クリストゥス
くりすとぅす
Petrus Christus
(1410ころ―72/73)

オランダの画家。ヤン・ファン・アイクの弟子。1444年ブリュージュでマイスターとなる。経験的なやり方で遠近法的な水平線と消点を用いたオランダ最初の画家といわれる。宗教画ではフレマールの画家やワイデンの影響があるが、その表現は自制のきいた洗練されたものとなっている。画面に部屋を区画し、そこに半身の肖像画を描いたのは彼以前には見当たらない。その空間性と具体性とは後続の世代に大きな影響力をもった。代表作は『マリアと聖者たち』(フランクフルト、シュテーデル美術館)、『サー・E・グレイムストーン像』(ロンドン、ナショナル・ギャラリー)。ブリュージュで死去。[野村太郎]

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