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クリルタイ クリルタイKhuriltai

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クリルタイ
Khuriltai

モンゴル語で「集会」の意。古代のモンゴルで,ハンの選挙,外国に対する征服戦争,法律の制定など,全国民の同意を必要とする事項の議決のために随時召集され,「国会」的性格をもった会議。チンギス・ハンの一族,各部族,氏族の代表,その他の有力者が参加した。

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デジタル大辞泉の解説

クリルタイ(Quriltai)

モンゴル語で「集まる」を意味する動詞に由来する》北アジア遊牧民族で行われた、部族の長や有力者たちの会合。ハン(首長)の選挙、戦争の開始と終結、法令の制定などの重要事項を協議した。

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百科事典マイペディアの解説

クリルタイ

モンゴル語で〈集会〉の意。カガン(可汗。ハーン)の選挙や遠征の決定などの重大事を協議する族長たちの集会。グユクフビライ世祖)などのように,クリルタイを無視するものが出てからは形骸(けいがい)化したが,北アジア遊牧民族の間で行われ,特にモンゴル帝国では国会の意味をもった。
→関連項目チンギス・ハーン

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世界大百科事典 第2版の解説

クリルタイ【Khuriltai】

モンゴル帝国の最高決議機関,西アジア文献に見える語。モンゴル側記録にはクリルKhuriltaまたはクリルKhuril,クラルKhuralとある。モンゴル高原の遊牧諸族は古来,氏族・部族の長,国の君長などを,同族の者や有力者が参加する集会において選出する習慣をもっていた。モンゴル族はそうした伝統を受け継ぎ,すでに12世紀に部族長などを選出するクリルタイが開かれていた。1206年のモンゴル帝国建設後はチンギス・ハーン家の一族やその他の王侯貴族が参加して,皇帝の候補者選定と皇帝の選出,外征や法令の発布その他の重要な国事について協議・決定する帝国最高の機関として役割をもつにいたった。

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大辞林 第三版の解説

クリルタイ【khuriltai】

〔集会の意〕
北アジアの遊牧民族の間で行われた会議。諸王・功将などが集まり、統率者ハンの選挙や遠征・法令の発布などを協議した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クリルタイ
くりるたい
Quriltai

13、14世紀のモンゴル帝国の国会を表す語。同時期のペルシア語文献(ラシードの『集史』など)で使用されている。モンゴル語で「集まる」という動詞quri- に由来する語である。モンゴル帝国初期の記録『元朝秘史』では、ただ一度、「聚会(しゅうかい)」をフリルタと記している。また、モンゴル人民共和国(現モンゴル国)の国会はイフ(大)・ホラル(会議)と称する。これらフリルタやホラルはクリルタイと同類の語である。クリルタイは、皇帝(ハン)の選出、外国遠征の決定、法令の発布などの国事を議する際に、皇帝自ら、あるいは前皇帝の皇后ないしは一族の代表者が招集した。開催時期は主として春夏で、参加者はチンギス・ハンの一族のもの、姻族、文武百官である。クリルタイへの参加は、皇帝への服従を表明する儀礼としての意味もあり、不参加者を斬刑(ざんけい)に処する法令が発布されたこともある。新皇帝選出の際には、帝位を握ろうとする各派は、それぞれにクリルタイを開催して、自派の正当性を競い合うこともしばしばであった。クリルタイ開催中は大宴会が催され、皇帝から宝物の下賜も行われた。開催場所については定まっていない。[松田孝一]

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